ツヤテカへの道


ガンスタさんに投稿してみたが、反響が薄いナリ…

今回、部分塗装だけに留めて成型色フィニッシュ(& UVカット光沢クリアースプレーを吹き付けてては磨き…でほぼ一本使った)したんですけどね、写真をまともに撮影すると普通ツヤテカに周りの風景写り込まぬようライティングとか工夫しますわな、するってーとツヤテカが目立たない訳ですわ。

だから一枚、逆光気味に撮影して敢えて周りが映り込むようにした写真をトップ下に仕込んだんだけど、どうにもそれが理解されてない感。上に挙げてるペイルライダー の腿とか胸排気ダクト下の緑色は撮影時に着ていた緑色のTシャツがツヤテカ面に写り込んだ(ツヤテカを見せるためにそのように撮影した)もので、なんか特別な塗装をしたわけではなく、ツヤテカ効果による物なんだけどな…(トオイメ

暗色部は磨いただけで研いでは居ないもののかなり平滑面出せててちゃんと周囲のものが映り込む程度に仕上がってる。車にコンパウンドかけてワックスした程度にツヤテカなんだが、バフ研摩してミラーフィニィッシュしなきゃダメか? やっちまうぞ畜生!(仕事で金属面鬼磨きしてミラーフィニィッシュは何度かしたことがあるが、こんなちっこいもんそこまでやるか感もあったり)

とりあえずツヤテカしてみた結果得られた知見を列記しておく。

1.平面出しについて。

2000番フィニッシュでもいーかも。やりゃあ分かるが2000番ぐらいだとプラ面がまだ荒れてる感じだが、クリア吹いて塗膜が出来たら4000番まで磨いたのと明確な差は出ない。クリア吹き無しでツヤテカさせたいなら4000どころか10000番ぐらいまで磨き上げる必要があるが。

2.むしろクリア吹いた後が本番

相当希釈して7〜8回で塗面作るならどうか分からんけど、スプレー缶で仕上げるとやはり粒感や塗料の表面張力その他による面の歪みが出る(だから研がねばならないのだが) ツヤテカにする際はトップコート後も表面の磨きが必要であり、仕上げにスプレーではなく、仕上げにコンパウンドやティッシュでの研摩ですなぁ。

3.指紋問題

先に書いたように、普通我々はプラモを艶消し仕上げにすることが多いので気にしないが、ツヤテカ仕上げだと「上手く撮影すると」周囲のブツが映り込む。そしてそのレベルまでツヤテカだと指紋とか目立つので鑑識課が使うような白手袋必要。今回は写り込まない所に指紋が付いてるちゅーか、角度調整して都合のいいとこに写り込ませてる。

宇宙刑事シリーズの撮影でも問題になったらしいが、極度のツヤテカを実現するとツヤテカにより撮影機材が写り込んでしまうらしく、せっかく作ったツヤテカスーツはギャバンダイナミックとかのバンクでしか使えないなんて事もあったらしい。(あれを多用すると音声さんや照明さん、カメラさんが映ってしまうんだと!)

それ知ってたんでカメラ真正面に来る面をピカピカにして逆光位置に配置し、自分をレフ板の様にして色を写り込ませた。たまに特殊塗装で緑や赤のテカリを再現してる人いるが、撮影時だけならライティングとレフ板で色付きのテカリを出すことはできる。

また、テカテカモデルだと極端な明暗が付く(テカ部がすぐ露出オーバーこく)ので「上手くいけば」ハイコンストラスト効いたメカメカしい絵が撮影できる。被写体として面白いのでみんなもやればいいのにー(いいのにー

GM/GMさん物語


「新機体のテストパイロット募集中。体力筋力忍耐力に自信があるもの」

などという掲示が出されて数日、4人の男が大隊「医務室」に集まった。

いむしつ?

「今回の新型機は近接格闘能力試験機であり、シミュレーション上の機動能力は既存機体とは比較にならない…」

集まった隊員は元体操選手(連邦国体優勝経験者)、レンジャー徽章と空挺徽章のダブル保持者、大隊武道師範、そして私(フルコンタクト空手世界大会に数年出場し続けている常連)だ。何も筋肉が鋼の様に堅いメカゴリラ、身体は筋肉で出来ていた。

「…その為、機体運用時にはちょっと刺激的な加速がかかり、正直な話強化人間とかサイボーグでも失神するというスグレモノだ…」

微動だにしないが各人の瞳に不安の色が宿る。何それ設計段階で何か間違ってないか。

「安心して欲しい、我が隊に強化人間なる邪道を許す開発陣はいない。ただちょっと普通の耐Gスーツでは間に合わんので、アブノーマルスーツを用意した。加圧トレーニング機器を『ちょっと』強化した様なものだ。これで計算上は15Gぐらいまで耐えられる…」

15G?! そんな機動して機体が耐えられるというのも驚きだが、そんな殺人的なGが掛かるMSにヒトを載せるという発想が驚きだ!

「諸君も知っての通り、ジオン系の悪魔の技術で「人間を生化学的に強化する」技術というものがある。委細は話せぬが、実はこの悪魔の技術を我が軍が取得し、更に逸品もののMSに載せて試験データを収集している阿呆がおる」

ザワ…まさか…

「待て待て、同士討ちみたいな事はしない。大体だな、謀殺したって計画が有効なら開発は止まらんだろう?」

なんとにこやかな笑顔か!

「計画辞めさせるには、そんなもんガラクタだと証明すれば良いだけの話だ。驚異の運動性能、阿呆な加速、そしてそれを駆る鋼鉄のゴリラ…最後のピースが君たちという訳だ!」

試験が始まる。先ずは新型加圧対Gスーツだが、スーツと言えばスーツだが…サラリーマンではなく中世の騎士が着た様なスーツアーマーだった。従来の多層布スーツではなく気密された…最初期の宇宙船外活動服を若干スリムにし、関節ごとに気密が保たれ常軌を逸した空気圧で強制的に体液を移動させうる…鋼鉄の塊だった。システム重量20kg。月面では然程の重量を感じないが…

スーツには着付け用の専用マシンが付属。ボイスコマンド「テックセット」でアクティベートされ、機械が適切にスーツを付けていくのだが…

「いて、いてててストーップ!ヤメ、止めて!肉が!肉が!」

なんとびっくり、専用マシンにフィードバック付いてなくて「適切な姿勢を取り続けないと」肩は外される肉は挟む、肘が変な方向に固定されかねないという欠陥品だった。なんとか私は着用は出来たが、着用後最大加圧状態のテストがありこれがまた地獄。相撲取りに首を締め上げられる様な強烈な圧迫が全身くまなく施され、深海にいきなり放り込まれたらこんな感じで死ぬのだなというシミュレーションができる。意識だけは天国に行き、肉体は地獄の酸欠状態。これを着て、MSを、操縦?

本気で?

……人体とは素晴らしい。追い込んでも追い込んでも遂にはその状況に慣れる。たった2週間でスーツには慣れた。今ではこの姿でジョギングができる。人体とは本当に素晴らしい!

「よーし、いい感じだな。流石ゴリラの中のゴリラ。ほんと胸一杯だ。…じゃあ、加圧をもう一段上げるか!」

おぉ、神よ…

遂に我々はレスラーにチョークスリーパーきめられた状態のまま、バタフライで400m泳げる能力を得た。全くMSパイロットは地獄だぜ!

「よおっし、ようやくMSに乗れるな。これが諸君がテストするGM/GMだっ!」

ちゃんちゃんちゃんちゃん×2

ちゃちゃーちゃちゃーちゃちゃちゃちゃーちゃちゃーちゃららららーん♪

あれ? なんか…僕の知ってるモビルスーツじゃないような…

「開発部の試算によると、フル稼働可能時間は約35分。その35分に合わせて全てを最適化し、シェイプアップしたのがこれだ!」

マジか。35分で敵倒せないとお陀仏か。

「35分以内に敵を倒せなければ…そうだな、殺されてしまうな。

だが案ずることはない正義の味方のゴリラの諸君! なんとこの機体でフルに動くとお医者様や運動生理学、代謝関係の権威の予想では37分33秒を超えて操縦できないそうだ! 生きて虜囚の辱めは心配しなくていい」

敵じゃなく味方に殺されるやったー(棒)

実際に乗ると輪をかけて酷いメカだった。シートに着くとスーツとシートがハーネスで固定され、何本かのパイプが接続される。急加速により血が足先に集まると下半身が猛烈に圧迫され、血が下に下がり過ぎないように…と、仕組みは耐Gスーツのようなものではあるが、足の指がゴキゴキ音を立てて骨折するのではないかと思える地獄を見る。また、戦闘機動中はツボに電圧をかけて身体強化するという話だが、どう見ても気絶防止の電圧であろう。確かに通常より遥かに小回りが利き、恐ろしく(これは文字通り、操縦している我々がそれを恐れて踏み切れないという意味で)殺人的な加速力を持ち、ゼロ距離格闘ならば隊内無双を誇れるレベルだが、元々我々は隊内では無敵の格闘マンであり余り嬉しくない(ただ、本当に圧倒的に強くなった)

仮想敵(青白い強化ジムスナ2?)と対峙しても「運動能力はこちらが若干劣るが」、格闘技能の差で十分巻き返せる程度に収まっていた。タイマンでも20分程度でケリが付く。そうか…これを潰せるように開発された機体か…

こうして、対強化人間用の人間強化策は成功を収めた。幸い仮想敵と戦うことは無かったが、後にこの機体は水中眼鏡さんチームのクウェルだかのお披露目時に「ジムキング」を名乗る不審者によって操られ、クウェルにスピニングトゥーホールドやシャイニングウィザード、空手キック、裡門頂肘決めてボコボコにしたらしい。

青い長槍兵


「どんな感じだ?」

B.ロックが戦技研究班を訪ねたのは夜半の事。主任のベゼル曹長とグンダ軍曹は頭を抱えていた。

「どうもこうもありませんな、ありゃ機体がまず化け物ですわ」

「機体バランス、質量配置辺りから見るとSP系フレームから弄ってますね。ただ推力や瞬間トルクが大き過ぎます。計測では最大15〜20Gぐらいかけることができるみたいで普通ならそのまま赤か黒(レッドアウト/ブラックアウト)でおやすみーですよ副長」

「なんかサブプログラムでも積みましたかね? ほら、ここ…」

「ベゼルとーちゃんが見つけたんですが、これ…ここで右下のジムの接近感知できてないんですよ、意識が完全に前方2個小隊に向いてます」

「で、これスわ。後ろにでも目が付いてるのか、弾出した瞬間に回避が始まってます。コマ数から見て多分3〜4(1/20〜1/15秒程度)フレームで動いてます」

「グンダさん予測では同時処理可能数5〜6程度なのに、致命的な所では処理数倍化してますねー。アムロさんの動きに近いと言いますか、二人乗りで片方が全周監視してる感じ?」

「タンデムしてるとしたら、相当訓練してますな。えーっと12:58からか…ここの動きですが…」

「またアンブッシュ成功してるんですが、上手いこと前に長槍が動き出す瞬間に弾撃ってンですけどね、ここで盾動かすじゃないですか、直前まで気付いてないでしょこいつ、なのに盾が動いてバランスが崩れるのをちゃんとフォローして態勢直してます。そして攻撃優先順位変更」

「メインパイロットとコ・パイか、サブプログラムで致命打を割り込み回避させてますね。そしてメイン側がその動きに慣れてる。乗りこなしてるっていうか、勝手な動きをすぐフォローしてるっていうか…」

B.ロックの顔は渋い。

「倒せるか? これ」

「できないことは無いと思いますがね、中隊規模なら確実に」

「ミサイル乱射しつつ処理能力飽和させて損害覚悟ならなんとか1個小隊、出来たら2個ですねー。こいつ1機だけならですよ? キルレシオはウチの手練れで1:5〜1:3ぐらいですかねぇ…ちょっと相手したく無いですねー…でもこれ、ジオンに鹵獲されたとかそんな話なんです? 動きのパターンからしてこれオーガスタの変態チームでしょ?」

「まー、こんなパイロットをミキサーの中に叩き込むような真似はオーガスタでしょうなぁ。一度あいつらに人権ってもん教えた方がいいですよ。戦場でパイロットが気絶したら救急車より先に鉛玉飛んでくるんだよと」

「気絶するならコ・パイも同時にちーん♪でしょうから、サブプログラムですかねぇ。でも急制動かけた後も人間味があるんで、なんでかこのパイロット、耐性があるんでしょうねぇ…」

戦技研の解析はなかなかの精度だった。念の為セタガヤ機関に探らせた調査報告でも「人体の科学的強化とサブ制御プログラムHADESによる超兵器」と結論が出ているし、補足で一部連邦軍内急進派が人体実験をしているというデータが提示されていた。恐らくレビル派だろう。

「やらずに済むなら嬉しいが、どうにも意図が不明だ。対策を練っておいてくれ。秘匿名はペイルライダーだ」

「ぉぅぃぇ、黙示録の騎士ですか…」

「あ、あたし分かっちゃった。ネーミングで分かっちゃった。これグレイブ閣下のトコの機体でしょ!」(ビシィッ)

「な、何でだグンダ?」

ネーミングがダサい! 大仰過ぎ! しかも黙示録の騎士4番目大トリ! アレだわー、グワハハハッて閣下の笑い声まで聞こえてきましたわー、まぁた悪いこと考えてんでしょこの人」

「いや、グワハハハッはしらんが…」

「まーあ間違いないですわー、人体実験とかってコレ用?」

「おい、グンダ軍曹。それどっから…」

「4chのオーストラリア難民版で有名ですよその話。難民の孤児集めてなんかしてるって。ロリばかり集めてるって話がショタも集めててロリ&ショタのバイとは救えんな…みたいな話だったのが、もうヤダ人体改造なんて…って話で大炎上! すぐ書き込み消されましたけど、消したら増えるんだなぁ、ネットって…」

「あー、一時期見てたな、とーちゃんかーちゃんの安否確認で。シドニーだっけ?」

「どこに近いかと言えばシドニーだけど、牧場だもん…野っ原ですわ。ご近所さんディンゴやカンガルーばっか」

「3等機密だから本当は話しちゃいかんのだが…特に4chとか辞めろよ…お医者さんが腰抜いて椅子から転げ落ちる人体改造ってのはマジらしい。ウチの上層部から「場合によっては」オーガスタをアレするって話がもう出てる」

「「マジすか?」」

「そのデータも外に出たらあっという間に俺らが出所だと分かる細工されてるとみた方がいい。俺らにそれ回ってきたって理由は分かるよな?」

「あ、やるんだ。やらされんだ俺ら

「コマンド系配備進んでたらいいけど、素ジムちゃんでやるのはヤだなぁ…」

「あくまで候補だ。ちょっと今微妙だからどうなるか分からん。だから現状戦力から少し先の配備計画まで俯瞰して攻略法考えてくれ」

「これ、何機あるんです?」

「4騎士だから4台だろ。分かりやすいなw ただ、オーガスタへの資材移動からして量産の可能性はあるらしい」

「グンダ、ロリショタの話では何人ぐらい捕まった事になってるんだ?」

「日本に行った話もあるらしいですー ムラサメ研じゃないかな? 合計で10名前後。確か学校で林間学校だかのキャンプしてた子らの半分ぐらいがって話だから、Max20名とかじゃないかな?」

「え? 学校?」

「小学校らしいですよ、ロリショタにしてもごっついな!って話だったし、しかもそれで人体実験。そらぁ今すぐ核落とせとか言われますわー」

「これ10機キッツイなぁ…接続部とか細いけどガンダリウムっしょ、これ…」

「バンマスみたいな統制砲撃システムで飽和ですなぁ。どんくらいのスピードまで対応可能なんだろ…」

「最悪新兵器開発もできる。とりあえず条件抽出してくれ。ジオンだって似た事したり、似た機体作るかもしらん。戦術の転用も上は視野に入れてる」

「うーん、気がすすまない。少年十字軍ですか」

「私もでかい事言えないけど、弟妹年代に弾当てるのやだなー…」

資料を前にして殺される事より殺してしまう事を心配するあたりが頼もしくはある。しかし…楽ではあるまいよ…

ガーカスさん作るゾ


キットが出てからな!(挨拶)

ジムのHGモデルが出るらしい。なんと渋い事にガードカスタムだ。

渋すぎねぇっスか。

造形的には胴長短足風味でイヤンダサい!とお嘆きの方もいらっさると思うが、カトキデザインのジム類は何故か知らんが胴体が極端に短くスネが長い。まるで最近のキャプテン翼だ。これはこれで立ち姿的には格好良いかも知らんのだが、手足を曲げたりすると各部の長さが人体と異なる比率の為にポージングに無理が出ると言う弊害がある。何故か大変評価されてカッコいい事になってるジムスナ2の膝立ち射撃ポーズだが…

実の所、膝下長過ぎて人体で同じポーズにはならんのだ。これはジムスナ2の関節長や可動域で見栄えがするだけであり人体としてみるとおかしいである。

カッコ良ければいーじゃん!ではあるが、人体の動きをトレースせずに動きゃいいならMSは人間に似せる必要が無い。MAではいかんのか。逆説的にモーションなどを人間に似せて汎用性出したいなら、バランスも人間に近い方が良い。その意味でガーカスさんの造形は完璧ではないが人間に近いモデルになってるんで、人間っぽいポーズがキマる筈である。

んで。

ガーカス3体で小隊組んで、レオニダスとガラハドと後一体なんて名前にするか…古田かドカベンか…と悩んだトコでしんのすけ氏にキャプテンアメリア提示されてよしそれで!とか思いつつ、どんな設定で出すか考えてたのね。

時系列的にはア・バオア・クー攻略辺りなんで、ドロス攻略時に艦隊直掩まで吐き出して…というアサノ大隊設定からガードカスタムだがドロスに近接してってジムコマンド部隊をドロスに導いた…みたいな話を考えたんだが…

これ、どっから出て来たの?

ジムコマンドはオーガスタ設計のルナツー生産と記載がある。じゃけんアサノ大隊は損耗分補充の為にルナツーからジムコマ貰ったなんつー話を加えてあるのだが、ジムガードカスタムはどっから持って来たのであろうか?

地球連邦軍生産拠点的にはジムコマンドがルナツーなんでジャブローだろか。ジャブローで初期ジムがイケてないのでリニューアルモデルでカスタム系こさえた感じか。んで、艦隊直掩用にサラミスとかに乗っけて打ち上げだろか。(当時はルナツー以外に宇宙での安定生産拠点か無いンゴ…)

それとも月でアナハイムがこっそり…?

出るのはいいが、どっから出て来たんですかね、これ。

地球連邦軍MS開発の妄想まとめ


私的な開発経緯の妄想に関するまとめで、公式設定ではないです。

1年戦争初期に怒涛の勢いで宇宙での支配圏を奪われた地球連邦軍であるが、巻き返しは困難を極めた。敵はジオン公国であるが彼らは宇宙におり、宇宙戦艦はジオンのザクにボコボコにされたからである。巻き返しを図ってMSを建造してもそれを敵前に投射するにはMSキャリア(MS搭載艦)が必要。しかし効率的にそのキャリアを作るには宇宙での艦艇生産ドックを確保しなければならないが、確保する為には戦力が…鶏が先か卵が先か論法だ。

そこで連邦軍は奇策に出た。なら非効率だが地球で作って宇宙に打ち上げれば良い。話は簡単だ、予算は大変だ。

宇宙になにかを打ち上げるには、地球の引力を振り切る速度まで何かを加速してやれば良い。20世紀からそれは行われており、手法としては古典的である。しかし小型な方の宇宙巡洋艦であるサラミスでさえ全備重量は22,000トン。物理法則が変わらないのであれば総質量260トン超えのH-IIロケットで地球脱出高度まで打ち上げる事が出来る質量は僅か2トンである。質量比率にしてなんと1%以下!

つまりサラミス打ち上げるなら「にひゃくまんとん(!)」という途方も無いロケットが必要になると言う事だ!実際には更にでかいロケットが必要だろう。

H-IIの一回の打ち上げコストがざっくり190億円としてそれの百万倍。もうゼロを数える必要もなく無理無理カタツムリである。

ここで諦めると地球連邦軍はジオンに勝てないのでこの辺の問題はマスドライバーとかミノフスキークラフトなどの超テクで回避したとして話を進める。

宇宙戦艦の打ち上げというものがいかに困難かを考えると、そりゃあ宇宙戦艦を少しでも安く打ち上げる為に艦艇を出来るだけ軽くし、内部スペースは極小にし、最低限の設備だけ付けて飛ばすというのは理に適った話であろう。地球連邦軍の対ジオン反攻作戦は打ち上げ能力との戦いといっても良い。結果、高性能を求めて肥大化していったジオン系のMSに対し、連邦軍はMSを大型化することが出来ず、小型高機動というラインを模索せざるを得なかった。ジムがガンダムとほぼ同寸なのは意味があるのである。

また、テスト機であるガンダムと量産機のジムの間には、決して譲れない一つの差がある。先に触れた点で予想できると思うが、つまりは軽さだ。ジムは地球から打ち上げてやる関係上、すこしでも軽い方が良い。先にも書いたがガンダムは核融合ジェネレータを分散配置して高出力を得る機体設計だが、核融合が超高温で行われる関係上、付帯的に必ず冷却システムを搭載しないといけない。狭いスペースにそれらを入れた関係上、ガンダムは他の部品やシステムも出来るだけ小型化し、高出力な小型フィールドモーター、小型大容量キャパシタ、出来るだけ細く損失の少ない電線…と、スペースを稼ぐ為にやたら高額な部品を使用せざるを得ない。トータルで量産性であるとかコストパフォーマンスが悪化して「この方針は棄却された」と見るのが妥当だろう。

これに対してジムは、核融合ジェネレータを胴体部に集中配置、膝を始めとする各部にオプション装備を配置できる余裕を作り出すことに成功した(私の脳内設定では「最終的には」という文字列が付く。実際それが出来たのはジム改以降のモデルからである)

この余裕こそが、同一モデルに多彩な追加装備を付けて戦況に併せたバリエーションを展開可能にし、量産機として選択された決め手である。(ガンダムは限定的な打ち上げ能力に対して「少量の高性能機でキルレシオを引き上げ、打ち上げするべき艦艇やMSの量を減らす」という部分の試験機なのであろう。宇宙戦艦の打ち上げコストを考えればジムの20倍と言われるコストも誤差のようなものである。しかし、高性能機とはいえパイロットの完熟期間が無く、性能を引き出せない、引き出しても目標の「圧倒的なキルレシオの差」は実現出来なかった故にキャンセルされたと見るべきか)

そしてこの推論を受け入れるなら、面白いアングルが見えてくる。近年やたらガンダムが生産されていた事になったのは、実は誤解によるものではないか?

ガンダムの1stロット中の一機が、たまたまなんの因果か「中卒で高校進学もしてない、とても連邦軍及びアナハイムのエリートであるテム・レイの子息とは思えない15歳の一般人」の手に渡り、何故か次々ジオンのエースをニンジャスレイヤーばりに倒していると。

なんだ、ガンダムいけるやん! 二次ロット至急! もうとりあえずありモンでガンダム作れガンダム! 一般人のガキでアレなんだから、ちゃんとした兵隊なら更にイケる! ガンダムで良かったんや、ジムなんか要らんかったんですわ!

が、戦果が思わしくないガンダム量産型(苦笑)

マチルダ・アジャン「あの子、ニュータイプなんでは…?」

マジかよ騙された。ガンダムじゃなくガキが特別だった、クソ! ジームー、ジムを大至急で特盛3大隊規模でーはやくー! ああこんなんならガンダム無理して作るんじゃなかった…誰だよガンダムで勝つるとか言ってた奴! テム・レイか、あのガキの親父か! ざけんなあの家族。あいつらに連邦軍がいっぱい食わされたってか畜生!

Enter the ツヤテカ


あまりに天気が良かったからさ(挨拶)

表面処理や整面が一向に終わらぬ中、正直銀色塗装の塗膜が弱くてあちこちに銀の粉が飛びまくる現状に閉口してとりあえずクリアーを一回吹いたのである。未だ二の腕とか傷が消えてなかったり部分塗装を修正したかったりするのだが、ツヤあり仕上げは地獄道。一回吹いて終わりという事はない。

まずは…モチベーション上げないと手が進まない(切実) 風も無く晴天で日差しもいい感じというトップコート日和だったもんで、とりあえず吹いた。テンションは爆上げだった。ツイッター見てるとアゲアゲな感じが酷くて有頂天に見えると思う。実際には天元突破何ですがw

なんといいますかね、つや消し吹いたら完成度が上がるとか、ありゃウソだね(極論) つや消し吹くと面の歪みが判別しにくくなり、一見面を綺麗に整えたかのように見えるから完成度が高く見えるだけで、きっちり面を整えてツヤテカ面がツヤッツヤしてたらツヤありでも別にオモチャっぽくは見えないわ。

ただし、ツヤありでカチっと仕上げるには…塗り分けやら面出しに相当気を使わないといけない。今回初めてツヤテカ仕上げしてるけど、ツヤテカは基本工作ほんとしっかりやらないと綺麗に見えないわ。つや消しならこれでも相当良い感じに見える出来でも、ツヤテカではごまかしが効かない。その意味では「とりあえずつや消し」には一定の効果を認めざるを得ない。基本工作に自信があり、実際カッチリ仕上げられるならツヤテカに、ちょっとその辺敷居が高いっス、僕は整面とか興味ないんで…ならつや消しでいいんじゃないかなぁ。何も必ずつや消しを勧める必要はない。

また、整面つーのは決して高等テクではなく、物作りの割と基礎である「ヤスリがけ」でしかなく、しかし基礎であるが故にすんごく大変で地力がモロに出てしまう部分でもある。ペイルライダーみたいな極小面が多いモデルより、ジムコマ系の大雑把な面構成のモデルの方が映えるかも知れない。

とりあえず、まだツヤテカクリアー吹きは一段階目。これからコンパウンドや何やらの研ぎ出ししてギンギンにテカらせる!(ツヤテカ仕上げにおいて、トップコートはゴールではないのだ…orz)

テンションあげて頑張るぞ!

ペイルライダーさんが仕上がらない伝説


やってしまいましたなぁ感が。

確か2月の終わりか3月頭、池袋のブランイヴウに行った時にペイルライダーの陸戦重装型見つけて買ったんよ。繰り返し指摘するがなかなかいいキットですわこれ。ジム系HGキットの中では暫定1位。

で、組み立ててどう仕上げるか考えてた時にメジェド塗り職人さんちゅー人の「墨入れを白でやってみた」モデルを見て衝撃を受けたんね。

基本的な知識として、墨入れはパネルラインに落ちる影を縮小率の大きなプラモだと光の関係でいい感じに再現できないから塗装でごまかしてるという話がある。だから基本、墨入れはベースカラーより暗色であり、より明るい色で入れるという発想は無かった。技法としてはモデルガンで刻印部を目立たせるためにクレヨンやパステルで刻印部に白詰めるとか、暮石の彫刻に白塗るなんてのはある訳だが、ガンプラでそれかぁ…と痛く感動したものである。いや凄い。アンファンテリブルである。

普段はジム系ばかりつくるので黒っぽいモデルはなく、たまたま買ったブラックウォーリアあたりでその技法試そうかなと思ってたんだが、ペイルライダーは暗色部に筋彫り多いし、いっちょそれでやってみるかと手を出した訳だ。あと、白をムラなく暗色部に載せるのは難易度が高いので白ではなく隠蔽力の強い銀色を使うことにした。

改良?メジェド塗り職人白墨入れの開始であった。

が、これがまた苦難の連続なんである。ペイルライダーはあちこちに筋彫りが施されており、墨入れと言いつつ「テキトーに筋彫り部に粗く銀塗って、乾燥後にカリコリ削りつつ整面する」という工作であるからひんじょーに手間がかかるのである。磨くのは大好きマンである私だが、ペイルライダーとか最近のデザインのガンプラは、おおらかないつも作ってるジム系HGとは異なり…死ぬほど多数の小さな面が連なる地獄の造形なのである。こいつが3DCGでゲーム内を駆け巡ってたとかなんの冗談かと思う(ハードウェア負荷を考えてポリゴン減らせ!)、おおのじゅんじ氏や万乗大智氏はこいつを漫画に出してる訳だが「よくまぁこんな線が多く複雑な機体を漫画に出すな…」と呆れる次第である。余りの辛さに現実逃避してジムコマンド磨き倒してた。

ガンスタさんでやたら磨いて磨いて磨き倒したなんて言ってるのは、ペイルライダーの作業が辛くて辛くてサックサク整面できるジムコマンドに逃げているのである。

わぁーい! たーのしー(全力現実逃避

そしてまたペイルライダー作業に取り掛かると…疲れからか、頭取るために買ったジムコマ宇宙型が供養のためにとりあえず組み立ててあるのを発見し、なんかGM/GMの頭(ガッチャマン風に加工したヤツ)が転がっており、ジム・マークスマンが出来てしまったのである!

現実逃避って、凄いね!

これではいかんとぱち組したビームマスターを弄ることをペイルライダー完成までやらないと心に誓い、よーし、やるぞやるぞ俺はやるぞペイルライダーを!と気合を入れているのだが…

たいへん! マークスマンの膝がイケてないの!

ついつい、脱線して整面してしまうのである。なんかもう、俺すんごいストレスフルな事に手を出してしまったなぁ…と凄く後悔してる。

しかもね、銀色とかメタルカラー使ってるからペイルライダーはつや消しではなくテカテカツヤあり仕上げにしたいの。いつも以上にきれーな面を作りたいの!

…一向に完成しないのも当然と言える。

ガンプラ撮影について


ツイッタランドで意外にウケてたみたいなんで。

ガンプラこさえてウッキウキした気分でスマホとかで写真を撮り、さーSNSとかに写真あげちゃうぞーと意気込んだりする僕らガンプラのジェントルマンですが、たまに写真撮影したのが残念な画像になっててしょんぼりすることがある。おじさんと同じくらいの年齢の人だと、大昔のガンプラブーム時代に「ガンプラの撮影の仕方」みたいな記事読んで写真撮影の基礎を学んだり、究極超人あ〜るで写真及びカメラ沼にもずっぽしハマって少々以上カメラに詳しい人も居るかと思う。

結論から申し上げるとセミプロ仕様以上の一眼デジカメ買って新宿のニコンショールームとかに行き、やたら詳しいニコンの老紳士とかから撮影テクを学んだり、図書館行って写真の撮影の仕方の本とか読んだらいいと思う。まず、基本的なカメラの知識が欠如してるのがみんなのモデルがしょんぼりしてしまう最大の原因だと思うわけで。

しかし、本気モデルのカメラは高い。ヨドのお兄ちゃんに割合お手頃のカメラを勧めてもらったとしても、HGUCのガンプラなんぼ買えるんや…という価格であることが大半だろう。

そこで、金はかけずに手元のスマホカメラで多少はマシな写真を撮るという大変セコイ記事を書いておこうと思うのだ。セコく行くため少しめんどくさい話をする部分もあるが、頑張って読んで欲しい。

デジカメとはなんぞや?

まず最初にここからだ。デジカメというのは無限段階で色調変化する現実世界の風景を点とRGBのデジタル画像に変換するものである。今はやたら画素数が増えて色の階調も増えているが、この点は変わらない。

で、例えば白から黒まで綺麗な無段階変化でグラデーションつくってる板か何かをデジカメで撮影すると、予め決められた256とか512の白からグレー経由で黒に至るパレットの中から色を抽出して点を打って風景を画像に変換する。画素数(画面の中の点)が多いほど分解能が高く、色の使える数も基本的には多い。

このデジタル化の過程で色々あるのだが、仮に撮影した画が極めて黒く、256の色変化の殆どが真ん中のボヤけた白い点の部分に集中すると、殆ど真っ黒な画像になる。殆ど黒い部分に何かが写っていても、階調化する時に256しか色を使えないのだから真ん中のボヤけた白の色変化の再現に色数を使ってしまうと黒い部分の描写に色を使えないのだ。これを露出不足(露出アンダー)という。逆に殆ど白に黒点グラデーションがあり、全体真っ白になるのが露出オーバー

デジタル画像はフォトショップなどの画像加工ソフトでいじくり回すことである程度画像を加工することが出来、なんかこーうっかり黄色っぽい写真になっちゃったなぁ…ぐらいであれば、画像内のハイライトから中間色ぐらいまでの範囲で黄色を抜いてしまえば補正できる。が、デジタル画像に変換する段階で省略されてしまったものはどーしよーもない。故にデジカメでは露出/露光を適切な範囲に調整し、不要な省略が発生しないようにする必要がある(まぁ、銀塩写真(普通のフィルムカムラでも同じだが)

しかし、今やデジカメはガラケーにも搭載されて誰でもパチリできる当たり前の機械になった。当然利用者の中にはこーゆー理屈を理解せずにシャッター切って、出来た写真の不出来をカメラのせいにするという不届きな人が出るわけだ。だから最近のデジカメ(のうち、素人さんが利用するであろうモデル)は撮影者の代わりに色々頭を使って調整をする。そらぁもう色々と。CMで夜間撮影が綺麗だとか先端技術喧伝してたりするのは皆もご存知だろう。

そして、これがみんなのガンプラがしょんぼりした写真になってしまう原因である。

スマホカメラとかある意味でポートレート撮影に特化してたりするので、人物撮影するとウルトラ強力にそのパワーを発揮するのだが、誠に残念な事に我々ガンプラのおにいちゃんやお嬢様は可愛い女の子やイケメン、あるいは赤さんを撮影することは稀であり、なんでかガンプラばかり撮影するである。良くてFA:Gとかフミナ先輩であろう。僕らはガンプラ撮影に向かないカメラでガンプラを撮影している。

実験してみよう

泣いててもしゃーないので対策を講じる。最近私がヒーヒー言ってる未完成のペイルライダーを引っ張り出してこんな撮影コーナーを作る。

ティッシュ箱(後述するが、カメラのブレ防止でテーブルにスマホ当てて撮影するので、少し高さ上げないと俯瞰気味になってしまうのだ。じゃけんモデルも少し台に載せて高さ調整してる)の上にNexus(タブレットPC)置いて背後にはノートパソコンのキャリングバッグ(AsusのZenPCのヤツ)、左側にレフ板がわりの封筒(施工保険更新用の書類が入ってる)、うちのリビングであり光源は左上のLEDシーリングライトのみ。手前に置いてあるタバコ(ウィンストン)の赤い箱は実のところ秘密兵器だ。

この状態でiPhone6をテーブルに当ててブレを防止、画面内一杯にペイルライダーを撮影するとこんな風になる。

影が、なんか、赤茶けてる、よーな…ペイル(青白い)なのになんか青白くない。

で、次にアップせずに赤いタバコの箱が映るように撮影し、後からトリミングで先の写真と同じ範囲を切り取るとこうだ。

色味変わってない?

ペイルライダーみたいに赤い部分が全く無いモデルを撮影すると、デジカメさんは赤っぽい要素を探して赤を強調してしまうのだ。そこで撮影時に赤の要素を加えてやり、デジカメさんが「補正いらないンゴ」と安心してデジれるようにしてやることで見たまんまの色調が撮影できてんのね。ほんとはカメラ調整用にカラーバーみたいな各種の色を撮影対象の周りに配置したくもあるが、そんなもんはカメラ屋とかスタジオにしか無いのである。監視カメラ業界では「画の中に赤いのあると発色が良くなる」という言い伝えがあるのでとりあえず自分のタバコの箱で代用しただけ。(そしてこれは、カメラ内に入ってるCMOSセンサーちゅー画素変換やる素子が、肌色を綺麗に撮影すると言う方面に特化してるからではないかと愚考している。赤みを出した方が肌は綺麗に見えるので、赤がないと赤を無理くりつくるのではなかろーか)

この様に、撮影環境が同一でも写す対象の色味によりスマホデジカメはかなり色味を変えてしまう。なーんも考えてない人がパシャりしてもいー感じに人物が綺麗に撮影できるインテリジェントかつスマートな機能が私らガンダム紳士の邪魔をするのだ。

これを防止する策の一つが、セミプロ仕様の一眼買う(まぁ、あまり変な加工はしない…はず。風景とかポートレート撮影などのプリセットがあるカメラなら、とりあえず全てのモード試しとくといい)、そしてスマホデジカメの勝手な補正の癖を把握して逆算した撮影環境を作るという方法である。

なんでもそうだが、頭使いたくなければ金を使い、金使いたくなければ汗をかくか頭を使うのである。

露出の話

追加で。デジカメに付いてるセンサーには、実は明るさの判定が出来ないという弱点がある。例えば明るいところでほんとーに真っ黒の画用紙を撮影すると、暗い場所を撮影したみたいなノイズが入ったりする。

デジカメは(少なくとも安いヤツだと)明暗を写したデジタル画像内の黒さ、白っぽさだけで判定している。だからなんぼ明るくしても「画として黒いと」補正かけたりノイズ入ったりする。明るくするより画面内に白いもん置いて、後でトリミングした方が黒が綺麗に出たりするで。

私がNexusを下にひくのは反射がカッコよさげなのと、黒を画像内に入れることで、暗いグレー系の色が露出アンダーで潰れないようにという配慮である。

大体、ピンぼけせず、色味がカメラ側の勝手な補正食らわず、露出がアンダーでもオーバーでもなく(若干アンダーぐらいの方がいい?)、色彩がビビッド気味でコントラストが若干強めな「写真」はいい写真に見えるものである。シャープな画像というヤツですな。

あと、好みによるがスマホデジカメは割と広角レンズ特有の歪みが出るので、撮影対象から距離取って引き気味の状態からズーム効かせて撮影した方がモデルのバランスが良くなる感じ。

若干だが。

でも、若干でも良いカンジにしたいよな作者として!w

ペイルライダーさんは何故一般販売されないのか問題


4月頭からペイルライダー作ってようやく完成した…なんて投稿がツイッタランドでRTされまくっていた。当方のペイルライダー陸戦型は2月末とか3月ぐらいから手をつけているのに未だ完成していないのだが。

HGUCペイルライダーは大変出来の良いキットである。作ってて非の打ち所がないというのは言い過ぎだが、プロポーションと可動域の両立、立体としての面白さ、近年重視される情報密度とかゆー小デティールはまぶされまくりだし、これでダメ出ししたら贅沢過ぎてもうHGなんか組めませんよ!クラスのとんでもない良作である。本日ジム系としては一番最後に販売されたビームマスター(中身はジムIIIではあるけれど)に4馬身差で楽勝フィニッシュ決めるぐらいの出来である。(でもいくつか気になるとこあるから後述するネ!)

でだ。

なんでこのプラモとしてはカッコ良すぎなペイルライダーは一般販売されないのか?

単純に考えれば知名度の低さであろう。この機体はガンダムゲーが初出で、おおのじゅんじ氏の手によりミッシングリンクという漫画で主役に近い扱いを受けてる。主役に近いという表現なのは…この漫画の主人公はスレイブレイス隊の濃過ぎるメンツであり、特にトラヴィス・カーグラントの親父さんが子持ちのおっさんの癖に1年戦争期の連邦軍ピッチリノーマルスーツに身を包んで超ジャイアントキリングしてしまうという人物主体のお話であるからだ。基本ペイルライダーは敵方というか、追うべき謎の一部なんで…

そう、ペイルライダーって敵方高性能機なんよな。残念ながら知名度は高くなく、しかも敵方で、更にジム。誠に残念なことだが、一般販売の鍵を握る取次さんや問屋の仕入担当さん、ヤマダやJoshinの購買担当…ヤマシロヤやアキヨドの担当なら100個買いますよと言いそうだし、仕切り次第ではイエサブやコトブキヤが300仕入れるから仕切り下げれとか言うかもしれないが、日本全国1000はあるだろうガンプラ販売店で、年間3万とか売れるかといえば微妙である。

例えばガンダムゲーを10万人が楽しんだとして、その10万人が全てモデラーとは限らない。一説によれば日本の人口に占めるモデラー比率は数パーセント。ゲームやるような奴はプラモも好きだとして比率を15%ぐらいあげて見ても、ゲームで知った人々の内、プラモを買うのは1万5000人しかいない。更にこの中でガンダムが好きな奴もザクが好きな奴も、ドムが命な奴もいる。複数買い想定してもペイルライダー買う奴は1万行かないかもしれないのだ!

例えばこれが全国ネットで放映されるTV番組の場合、日本の人口1億人で仮に5%の視聴率だと500万人。内8%がモデラーでその中の1割がペイルライダー買いたいかもーと思うだけで4万個売れるのである。これがペイルライダーが一般販売されず、膝の部分のカウル状のパーツの合いがイマイチで、14歳の男子中学生が作ったにしちゃー渋い仕様かつ腰やスネに長モノ付けすぎだろう…というビームマスターが草加松原団地のJoshinでも10個以上仕入れられ、なんかビームマスターコーナーが形成されてしまった所以である。まぁ、あの店で年中ジム系キット買ってる私の悪影響もあるかもだが。とりあえず1個は買って来た。

ゲームだと多分ペイルライダーみたいな高性能機はDLCで有料配信だろうし、ネトゲだと高性能機は直ぐに下方修正されてクズになるのもお約束である。ゲームでペイルライダーに煮え湯を飲まされ、金出して手に入れて下方修正され、ペイルライダーなんか二度と見たくない!な人もいるかもしらん。バンナム許さない的な。ゲーム主体だとこんな可能性もあるよな。

特に平成も末のこの時代。下手したら問屋の仕入担当がガンダムゲーでペイルライダーに煮え湯を飲まされた当人であるとか、ヤマダの仕入担当がマッハでペイルライダーをDLCで買い、下方修正食らってバンダイ許さないになってる可能性もゼロではない。というか、アキバ界隈だと割とありそうな話である。

プラモメーカーにとって金型というのは資産である。一回数百万円掛けて作れば、あとはそれを利用してパッカンパッカン金を生む金の鶏だ。ペイルライダーも金型を作った以上、それを使ってキットをバカバカ作成してバンバン売らないと儲からないはずである。先にも述べたように一般販売出来るようにビルドダイバーズにゲストキャラのガンプラとして登場させ、ペイルライダーならぬサムライダーとか名前付けてペイルライダーの基本構造やデザインを継承したキット出したら金型代金回収も進むし売り上げ上がるのではなかろうか。キットの出来は大変に良いのだから、この設計を量産しないのは大変もったいないと思うのである。

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何をしたいかと言いますとっ!


例のジム・マークスマンをガンスタさんに投稿してみた。

これは私の見解なんだが、最近ガンスタさんでジムスナイパー系統の投稿良く見るのだが、そもそもジムをスナイパー活用するのって、変でね? 特に1年戦争時期だと。

スナイパーというのはゴルゴみたいな要人暗殺とかではない戦場での役割としては、守備側が出来るだけ安価に攻撃側を「寄せ付けない」為に配置するものではないのか。特に戦闘が泥沼化し、膠着してるトコに配置されますわな。そも要人狙撃とかなら目立つMSとか使わんだろ常識的に考えて…

例えば膠着した戦線だが重要な戦場である場合、塹壕やらトーチカ作って一定数の兵隊を配置する。WW2のラインとかみたいな感じや、D-dayのノルマンディーとかな。この場合防御側は機関銃陣地や火砲による砲戦陣地形成しますわ。スナイパーはいないとは言わないが、余り優先配備はされないと思う。

WW2のスナイパーとして有名なシモ・ヘイヘなんかは対ソ防御で配置され、少数の兵隊でソビエト軍の侵攻を食い止める役割を担ってる。大規模な防御陣を構築できない時の侵略遅滞が目的ですわ。(なお、大量に攻めて来た時はヘイヘもマシンガン無双したりする)

近代だとサラエヴォ包囲とかの時に狙撃兵が活躍している。ことの是非は置いといて。

普通は膠着した戦場で防衛視点で配置されるのが狙撃兵である。サンボルでもサンダーボルト宙域を実効支配しているジオン側がデブリが密なのを利用して防衛兵力としてスナイパーを配置しているのが分かるだろう。

でだ。ジム量産して戦線に大量配置してる頃からは実のところ連邦軍は反転攻勢を開始しており、防御はその…あんましてないんだよな。ソロモンからア・バオア・クーとか拠点防衛するジオンに対する侵攻ですしね!

で、スナイパー系の祖である「ジムスナイパーカスタム」をみてみよう。何でか高機動高推力(スラスター増加)、狙撃銃は別にしても、ビームサーベルとかバズーカとか二連ビームライフルとか…コマンドーかっ!w こんなのでコソコソ隠れて敵の侵入を待ち、物陰からパキュンするだろか? しかも投入されたのア・バオア・クーですと?

どう考えても防御機ではなく攻撃機です。実際テネス・A・ユングとかジムスナカスタムとジムコマンド宇宙型でバッコンバッコンMSや戦艦落としてる(事になっている)

大体ですよ、もしスナイプに用途特化するなら高機動とか展開性能要らんのよ。特にア・バオア・クーではビーム撹乱幕張るんだから「その中に入っていかないとビーム兵器が効かない」or「そっからジオンMSが出てこないとビーム兵器が効かない」のである。後者に関しては要塞防御側が出てくるなんてのは余りないので、連邦軍が潰走しないとあり得ない訳だが。

ビームライフルで狙撃しとる場合ではない。つまり、再三再四申し上げているが、スナイパーカスタムってのは当時のサンライズ側やバンダイさんが軍事的知識をあまり持って居なかったり、ガンダム世界のことを良く考えずにてけとーにスナイパーと名付けただけで、実際には他のMSと共に侵攻するマークスマンとして運用されていた可能性が極めて高い。或いは戦略眼がトンチキな連邦軍首脳が、連邦軍劣勢時にジャブローとかルナツー防衛用に企画した(間に合わなかったり、戦略的に無視されてるんで活躍の場を失った)ジムスナカスタムをマークスマン任務に転用したという話だろう。ア・バオア・クーに回すならビームライフルではなく実体弾ライフル回すべきだと思うけどね!

例えば戦後、ゲリラ化したジオンの部隊から基地防衛する為に基地周辺に配置するならスナイパーは有用だろう。「移動することもできる」砲台だからスラスター要らねーけど。しかしジムスナイパー2なんかもジムスナイパーカスタムの意匠を継いで高推力。

もう何十年も…知る限り30年ぐらいはこの辺の話は出て来てないが、ジムスナイパー系統はそもそも設定段階で話がおかしいのである。そこでスナイパーという名前だがスナイプに向いてなさそうな機体が「実際どんな運用されたか」とか考え、大人気のスナイパー系ガンプラに新しい視点とカスタマイズの方向を提示する為、ジム・マークスマンを作り始めたと。

既に他のマークスマン関係投稿で書いたが、マークスマンは

「長距離射撃において、命中率に疑問があるならさらに近付いて必中を狙う」(高機動の必要性)

「武器は一般MSとほぼ同じ物に多少のオプション付けて利用する」

「機動歩兵随伴機なので、他の一般MSと部品構成がほぼ同じ方がメンテの都合が良い」

「狙撃兵みたいにボッチにならないw」

辺りの条件は提示した。また、今回のマークスマンテスト機を没扱いしたのは「マークスマンというアイデアでみんなが好き勝手にカスタマイズして遊べるように」というだけの話で、下手に「これがマークスマンモデルの原型ね!」として模倣を強いないための施策である。

だから、もちろんスナイパー系統を色々ポン付けしたり削ったり色替えしたりして「マークスマンです!」してもいいし、何か他のモデルからマークスマンにカスタマイズしてもいい。

今後、ウチでは通信兵モデルやポイントマン(斥候)モデルも似た感じでアイデア提示していく予定だが、何も「ツーことで企画されたが、試験機で終わった」としてほっぽり投げる所存である。カスタマイズのネタとして消費してもらい、私もみんなのステキなカスタマイズモデル見てニコニコしたいので。

よって、今回のジム・マークスマンは作品単体として高評価を得ることより「こんなモチーフがあるよ!」を喧伝するのが目的であるからして、ガンスタさんのアカウントなかったり、ガンプラの出来としてイマイチだなーと思う方も積極的に見て、出来たら拡散して欲しい。むしろ「俺がもっとかっけーマークスマン作ってやんよ!」ぐらいの猛者の登場を待つ。