ならてぃぶ


見てきた。大槻ケンヂが大暴れしてた。

あれ? 大槻原作だったかな?って。

ラストの方レティクル座の神様が天使を遣わして5100度の火の矢を放とうとしてましたよね?

ノゾミ・カナエ・タマエじゃん?

ダメ人間として生きる愚かさを普く全ての人に伝えたい映画でしたね。以下ナラティブ見てから読んでね!

福井氏によるパッチワーク芸が実に素晴らしい作品でしたな。中身的にはメインがガンダムvsイデオンで、イデオンに乗るのが大槻ことゾルタン。ゾルタンの造形はデビルマン(人体改造+人間に絶望 → みんな死んでしまえ!)にゴステロ様足して部下殺しとオッドアイ要素追加。

右目が赤いのはゴステロ様リスペクト。俺は殺しがだぁーいすきなんだぁ! 約束ってのは破る時の方が刺激的だし!

福井閣下は要素を混ぜて再構成するのがやたら上手なお方であり、だからこそガンダム作品のガンダムらしさを維持しつつ何かの新奇性を足して商業的に成功させることが出来てるんね。

ツイッターでも書いたけど、富野御大的にはガンダムをガンダム的にやるのではなく、ガンダムという看板でガンダムとはまた違う作品を(バンダイ資本で)作り上げ、新しいことにチャレンジして欲しいという願望があるのだと思うが、バンダイと福井閣下はこれに真っ向対立する人々なんな。あくまでガンダムをガンダム的に掘り下げるオタクに近いやり方をしている。じゃけん同族嫌悪的に拒絶する層は一定数居るし、ガンダムがガンダム的であるから故にガンダムマニアの一部の層はそれを歓迎する。そしてガンダムマニア以外は元ネタ知らないが作劇は大変上手いので魅せられる、と。

ぼかぁどちらかといえば楽しんだ。簡単に分析すると根本的に逆シャア以降の宇宙世紀に無知だったからだ。1stからMSV経由で逆シャアまでしか見てないなら気にならんと思う。

多分だが、富野を担ぎ過ぎたのが問題の根幹だと思う。ああ見えて富野氏は大御所然としない永遠のチャレンジャーである。一年毎に新しい事を試したがるのである。一年戦争以降を富野氏に「続きの話やって❤️」というのが間違いだった。一作毎に作風やモチーフ変わるし、一年でそれ消化しちゃうんだから同モチーフは辛いんだよ…

あんまりに皆がガンダムの続編望むからガンダムを潰そう、おしまいにしようと逆シャアでアムロとシャア殺したのに、まぁだガンダムやれと言われてしまう。そらGガンダム褒めるわ。

もっと早い時期に…Z辺りで福井が出て来ていれば楽だったろうなと心底思う。その方がフリーハンドに近い形で脚本書けたし、オカルトパワーの話を無理くり作り出す事にもならなかったのではないか。福井には早過ぎて富野には遅過ぎた。そこを退け富野!(バンダイや創通) バンダイは邪魔です!(富野談)

ああーっ(貫かれる富野)

うう…富野…僕はなんて事を…(福井)

めぐりあい宇宙(そら)じゃねぇか!w

恐らくは福井は既にキュピンしてバンダイが望み視聴者が求めるガンダムに向けて、νガンダムに乗ったアムロのごとく進むであろう。恐らくは富野以降を唯一リアルに想定している人物だと思う。まだなのに既に氏は「アニキは死んだ!もういない!」って言ってギガドリルブレイクの準備してんぞw

今回、ネオングにイデオン重ねて、自分の「サイコフレーム機」でネオング倒したのはある意味親殺しをしたかったのかなぁ、と。一瞬ナラティブがイデオンになろうとしたが、フェネクスは「それは、倒すべきもの」として同化を防ぎ、ナラティブと共に「来たるべき時に」ネオングというイデオンを倒さねばならないと伝えるわけよ。ネオング強い訳よ、なんか超エキセントリックな奴が搭乗してナラティブとフェネクス(≒不死鳥、永続する命)と対峙し、最後にヨナは「一瞬」フェネクスと重なる訳な。ヨナって誰の事なんだろう?(韜晦)

書き足してて凄い自分的に刺さった。

不死鳥となった(若しくは不死鳥としたい)ガンダムという存在があるとして、それを追い求めるルオ商会(色々あって不死性が欲しい)、不死鳥の中にいる「何か」を追い求めるヨナ、いーやみんなぶっ殺す!とキッチーな事言い出してガンダムまで破壊したがるゾルタン…もしもパッチワークや三題噺が得意な福井が意図して寓意を盛り込んでるとしたら、それぞれは何の寓意なのだろうか? ゾルタンだきゃあ分かりやすいな。皆殺しマンと言えば1人しか思い付かん…

魂はあると思うな…の真意は?

不死鳥となったガンダムの中で永遠に生き、魂として宿り続けるのは一体なんなのか?

ナラティブガンダムとは何か。どっかから引っ張り出した旧式で中身は痩せっぽち、サイコフレームぐらいしか取り柄がなく、パイロットは中の上クラス。ルオ商会のバックアップで大仰な装備を与えられるが段々とボロボロになるわルオ商会に仕込まれたNT-Dでフェネクス潰しそうになるわで散々じゃん。

これ実話か(苦笑)

涙を禁じ得ないのだが…

富野的にはガンダムを奪われたようでレコンキスタ仕掛けるのだろうが…そろそろダイターン3やトライダーG7、ダンバインのこともお願いします…貴方は本来ガンダムにだけ縛られる様な才能ではないはずだし、ガンダムはむしろ富野以外が継承して伝統芸能になるべきだと思います。

富野的にはガンダムはシャアとアムロぶっ殺して「おしまい」にしたかったのだろうが、肥大化したガンダムという市場はそれを許さなかった。だから「じゃあガンダムという名前で他の事すりゃいいんだな!」とブチ切れたのがある意味で逆シャア以降の富野ガンダム、で割と商業的にアレで富野は「何やらせても今川作品にしかならない」今川に白羽の矢を立てて、やっぱり今川は今川だった。それでヒット(2ベースぐらい)したんで富野的には「このラインや!」となったのではないか。

しかしそれはバンダイと創通などを基軸とするゼーレの老人的には死海文書にないシナリオ、シナリオは訂正されるべきでガンダムらしいガンダムかつ商業的に成功する脚本書くサードチルドレンとして福井が抜擢されたと。

だから、富野の思惑とは別に福井は(大人として、雇われ脚本家として)富野の残したガンダムの枠内を掘り続けるし、その枠内で最大限エンタメしないといけない。ガンダムの枠を飛び越えていいなら今川や高橋良輔や永野護や安彦さん使えばいい訳だが、作家性が強過ぎてガンダムじゃないもの作ること嵐の如しなのはアホでも予見できる。ガンダムの初期プロットを別監督に任せた(流用した)結果が神田のバイファムや高橋のレイズナーなのだから。

富野的な脚本を書き、そんなに遠くない未来の「富野がいない時代に富野作品を模倣できる」作家を用意するのはIPの永続(ガンダムの不死鳥化)を願うゼー…創通やバンダイとしては当然の成り行きだろう。宇宙世紀の「次の100年」描ききれる程富野御大に時間は残されていまい…

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