銃あれこれ


ガンプラ作ってて色々思うところがあるので「とりあえず雑にまとめ」を作成しようかなと。

拳銃/ピストル

携行しやすいように小さくまとめた銃。携行しやすいように小型化した結果、銃身が短くなるので比較的太くて短い「拳銃弾」をドカンと撃ち出す形にせねばならず、結果的に近距離ではそこそこ威力があるが距離による威力低下が大きい。ガンダム世界だとビームのピストルもあるが、短銃身化により粒子加速が十分に行えず低威力化するとか、集束が上手くいかないなどの問題がある場合もあるかもしれない。

現実世界でのピストルは大体ライフリングが彫られているというか、戦車砲とかの大口径砲以外はライフリングにより弾に回転を与え、ジャイロ効果で直進性を与える。

で、当てるのが非常に難しい拳銃であるが、携帯性に優れ近接距離でパンパン撃てばそれなりに当たる。そして近距離で当たればそれなりに死ぬw

また、男たちの挽歌やマトリクスみたいに近接距離でアクションしながらバキュンバキュンして敵を打ち倒して行くのは射手の運動能力や射撃技能を見せつけるには非常に良い。というか200〜300mのライフル距離では基本的に動きが少なく遮蔽物に身を隠してじっくり照準して…で「地味」な絵柄になってしまう。敵と主人公の掛け合いが出来ないのな…同一フレームで双方入れたら敵が豆粒になっちゃうし。

ただ、ガンダム世界では拳銃装備のMSは極めて少ない。ボトムズのATとは異なりMSにある程度の対弾性能があるからだ。軍隊ではサブウェポンとして携行する事が多いが、連邦軍だと頭バルカン有るしねぇ…

小銃/ライフル

普通軍隊で歩兵が持つのがライフルで、ライフリングが彫られてるからライフルだという至極単純な命名である。ある程度の距離を取って加害出来、更に弓より扱いが簡単なんで重用されている。今はライフルと言えばアサルトライフル(後述)を指すが、アサルトライフルとの対比で「ライフル」というのであれば、連射機構を持たないボルトアクションなどの単射式ライフルを指し示すだろう。拳銃より長い弾を用い、長い銃身で火薬の爆発力を速度に変換するため威力は高い。良くある表現では「拳銃弾は車のドアでも止めるか威力を劇的に低減できるが、ライフル弾は止まらない」なんて感じ。

拳銃より遠くまで弾が届くのでより射撃精度が要求され、銃床(銃のケツに付いてるやつ。銃を身体に密着させて銃身のブレを防いだり反動を身体で受け止めたりする)や脚(2脚はバイポッド、3脚はトライポッドという)、フォアグリップなどを用いて射撃精度を上げるのだが、誠に残念なことにガンプラでは銃床は肩関節の可動域が限定的で余り役に立ちそうにないし、脚は伏せ撃ちするようなポーズ取れないし、フォアグリップもあんま活用されてない。狙撃機であるジムスナイパー2とかでは銃床がどー考えても意味を成さないデザインで「どーしてこーなった…」と頭を抱える次第である。

ガンダム世界でも標準兵装に近い訳だが、ザクさんはマシンガンを使ってる。ザクさんがブイブイ言ってた時期(一年戦争初期)では連邦軍の兵器は戦車とか航空機であり、対戦車攻撃が十分実用的である砲弾をマシンガンの速度で打ち出して戦車も航空機もぶちのめせるからお得だったのであろう。ただ、WW2で言うところのキングタイガーみたいな弾が効かない駆逐戦車の如きガンダムさんが出て来る事が予期できなかったのは痛恨であった。

機関銃/マシンガン

ザクさんが持ってるのが超有名。本義的には連続射撃できる機構(マシン)を持ち、弾をバラまける奴をマシンガンという。

でだ。軍用銃であるライフルの弾を大量発射出来るようにするとライフル弾は重いし連射機構があるしでべらぼうに重くなる。ベルト給弾式のマシンガンとかWW2とかの映画で出て来るが、基本拠点防衛用に据え置き運用してる。それじゃ扱いが良くねぇってんでより小型で携帯しやすい短機関銃という物もあるが、弾薬が拳銃弾なんで破壊力がその…まぁ、弾幕張れたらそれでいいとも言えるし、当たりどころ悪けりゃやっぱ死ぬし。連邦軍のコロニー守備隊がマシンガン装備するのは、MSのマシンガンが(MSサイズでの)拳銃弾に相当する炸薬の少なさと空気中での威力減衰が都合が良かったからだろうと推測されるが、ザクマシンガンはどっちかゆーたらアサルトライフルの様な気もするが。

突撃銃/アサルトライフル

アサルトライフルはライフルとマシンガンの中間に位置する銃である。弾はフルサイズのライフル弾と拳銃弾の中間である専用のものを用い、ライフルより反動が小さく、それなりの連続射撃(3点バーストとか)が可能で、射程は300〜500m程度らしい。現代地球の軍隊では大体歩兵が持つのはアサルトライフルであろう。何といういいとこ取り。

ガンダム時空では三点バースト射撃するビームライフル無いからアサルトライフル的な物は無いのかもしれない。弾幕張るのはマシンガン系だよね。

アサルトライフルに関しては語る事があまり無いのでビームライフルについて。ビームライフルは良く設定読むと重粒子線をぶっぱなすライフルらしいが、あれ大気圏内では使い勝手悪いんでは…大気(空気)が邪魔して拡散せんか…

また、地球は丸いのである(超重要)

例えば人間が砂浜に立って水平線を見渡す時、実は水平線のトコの海面までは4〜5kmしかない。高所から見下ろせば水平線までの距離は伸びるが、高さ12mぐらいからの水平線までの距離は(計算サイトで計算したら)13km程度であった。直進性能が高過ぎて逆に射撃可能範囲が限定的になってしまう予感がする。(まぁ、陸ガンのビームライフルが望遠モードで射程10km程度だそうだから、地球が丸い事が問題になることは少なそうだが)なお、アメリカさんのM198 155mm榴弾砲は通常弾で18kmの射程がある。弾が放物線を描いて落ちるからこその射程なのだ…ビームライフルはやはり宇宙でこそ活きる兵装である様に思う。

幕間 うちうでの実体弾

MSとの比率で見るとザクやジムのマシンガンは軽機関銃とか短機関銃に見える訳だが、空気抵抗による威力の減衰が無いと考えたら、割と有効な武器なのかもしれない。

運動エネルギーは物体の速度の二乗と質量に比例する。その為地球上では速度抑制要因である大気の影響を受けにくい様に弾丸を細く重くして可能な限り高速で打ち出し破壊力を高めるが、宇宙空間だと空気が無いので速度減衰要素がなく、散弾などの効果が増す可能性がある(散弾は中身が丸い球状なので地球上では速度が急激に減衰してしまう。殺傷力が距離により極端に下がるのだ)

で、この辺を考えていくとバズーカの弾がAPFSDSだったりするのは些か疑問が残る(真空中では矢羽みたいな羽が意味を持たない)。というか、バズーカってロケット弾を撃ち出すもので弾丸を射出するものでは無い様な…

バズーカ

みんな大好きロマン武器。しかし宇宙世紀では何というか微妙な使われ方をしている。

問題を起こしているのは主にアムロさんである。そもそもバズーカは歩兵が装甲された戦闘車両を破壊する為に用いる物であって、歩兵が歩兵を狙うものでは無い(苦笑) なんでかMS相手に当てまくっているが、ガンダムさんに実体弾のアサルトライフル的なものが無いのだからしゃーない。本来は大型艦艇破壊や拠点攻略用の兵器であろう。ビーム兵器ばかり開発して持たせた弊害とも言える(星一号作戦時にビーム撹乱幕使うなら全軍に実体弾のライフル配給するべきだった!)

或いは榴弾的に敵が固まってるトコに叩き込んでまとめて殺害などなら意味もあったかもしれないが、宇宙での戦闘ではMSは基本散開して戦うからなぁ…

運用考えると連邦軍MSが腰にバズーカ付けてライフル構えて突入していくのは理に適っている。小隊単位で対艦攻撃チームを組織し、バズ持ちを護衛しつつ敵艦や拠点に接近、バズーカでドカーンして制圧というのは役割としてアリだろう。

散弾銃/ショットガン

みんな大好きロマン武器2号。狩猟に使うのが一般的。但しちょっと誤解がありそうなので気をつけて欲しい。

まず、散弾銃などと呼んでいるが歴史的経緯(鳥を撃つとかの時に小型の玉を広い範囲に打ち出して命中率を上げる)からそう呼ばれているだけであり、デケェ玉一発を撃ち出す「スラッグ弾」や非致死性のゴム弾も射出可能。銃としての機構的には「大型/大口径の弾体を撃ち出せる銃」に過ぎず、機構も比較的単純である。

散弾は素早く動くものに対しては弾が距離により広がりつつ飛翔するので当てやすい。ただし空気抵抗により弾速が低下しやすく「地球上では」極めて近距離でのみ殺傷能力を持つ。しかし玉は軽く本当に球状であり、装甲された対象に対してはあまり効果が期待できない。また、大型の獣に対しては散弾ではあまり効果が期待できない…ぶっちゃけ死なないのでスラッグ弾などを用いるらしい。映画などでは銃身を短くしてストックなどを切り取り、取り回しを良くして(ただし、精密射撃には激しく向かないが、そもショットガンは精密射撃には向かない)近距離での破壊力を追求したソーカットオフ・ショットガンなどが出てたりもする。

戦車砲

基本的にはライフルなどの「銃」をスケールアップしたものである。但し叩き込む目標が大型で(小銃が目標とする歩兵さんより)圧倒的に硬い戦車などの車両を想定している為、装甲を貫く為色々な工夫が施されている。

大昔の大砲は砲身が短く、丸い玉を火薬で飛ばしていた。しかしより遠くまで飛ばそうとすると弾が中々まっすぐ飛ばなかったり空気抵抗が邪魔なのでドングリみたいな形にしてぐるぐる回りながら飛ぶ弾を考えた。このグルグル回転させる機構がライフリングである。

で、純粋に弾の重さと速さで相手を叩きのめす方式を「運動エネルギー弾」とかいう。しかしボコられては堪らんので撃たれる方も装甲板を厚くしたりするのだが、これに対抗する方法は大別して2つに分かれた。

一つは徹甲弾という「矢みたいにしてやれば刺さりやすいんでないの?」という発想。これは後に「貫通力は重さより速さを高めた方が増す」という事で高速徹甲弾やAPDSを生む。そして今は硬い針みたいなのに矢羽みたいな直進用の羽つけて思いっきり高速で叩きつけるAPFSDSなんて弾を使用している。APDSまではライフリングを刻んだ砲塔で弾をコマみたいに回転させる事で直進させるようにしていたが、APFSDSだと羽で直進させるようにしているのでAPFSDSを撃つ砲はライフリングが無かったり、ライフリングがある砲では出来るだけ回転しないようにナイロンなどの素材で滑りやすくしたりする。一つの砲身で色々な弾を撃ち出すにはライフリング付きにして弾の方を細工する方がお得であろう。

もう一つは榴弾系統。火薬の付いた弾を対象の近くや対象の表面で爆発させて加害する弾で、運動エネルギー弾に対して化学エネルギー弾などと言う。

更にこれは2つに大別され、一つはHEAT弾という「着弾時に火薬が炸裂すると装甲板方向に強烈に熱い液体化した金属の熱流を吹き出し、装甲に穴を開ける」弾と、「装甲に張り付いてから爆発し、その衝撃を装甲の内側に伝えて内側から破壊する」HESH弾という北斗神拳みたいな弾である。前者はあくまで火薬のエネルギーにより装甲に穴を開ける弾で、後者は装甲の内張を物凄い勢いで剥離させて内部のメカや人員を破損させる弾である。

現在(2019年)では割とAPFSDSを用いる戦車が流行りであり、日本の90式戦車も10式戦車も滑腔砲というライフリングの無い砲身でAPFSDSを用いて「物理で殴る」を選択している。

超・ナラティブ


幼少期、3人は仲良く暮らしていた。

過酷な生活の中ヨナはリタに心惹かれていくが、ある時ミシェルの奸計によりリタは「遠くに行ってしまう」ミシェルは大きな商会に行き、ヨナは彼らと違う道を歩み、リタはガンダムと同化してガンダムそのものになってしまう。

何年か後、ミシェルは事情によりガンダムを欲し、ヨナを利用してそれを捕獲しようと画策する。ヨナは時代遅れの痩せっぽちなナラティブに商会から支給された装備を山と載せ、ガンダムを追うがボロボロにされ帰投する。ガンダムを捕まえることは出来なかった。

次にガンダムが現れたとされるのはコロニーの中。ヨナは再びガンダムを追うがそこにガンダムはなく、狂気の果てにシャアになり損ねたゾルタンと出会ってしまう。それはミシェルの謀で、ゾルタンとヨナをぶつける事で、不死性を得たガンダムを呼び寄せる作戦だった。ゾルタン(●●氏の現し身であるシャアの出来損ない)は何も考えず一般人を巻き込む攻撃を始め、ガンダムはそこに呼び出される。そしてヨナはナラティブに商会により組み込まれたNT-Dにより「自分の意思とは無関係に」ナラティブを攻撃、サイコミュジャックでイデオンの様なネオジオングを呼び寄せ、危うく一体化しかけてしまう。

その時ガンダムの中から声がして、「それは破壊すべきもの」「いつか私(ガンダム)と共に討ち破らねばならない」と諭す。

と、あらすじを抜き出してみた。

ヨナ = 福井

リタ = ガンダムの精神

ミシェル = バンダイの中の人、ある事情によりガンダムフェネクスという「永続性」を欲するもの

ゾルタン = シャアの出来損ない。理性が飛んでて一般人を巻き込む事に躊躇がなく、ガンダムや世界を破壊する事にも躊躇がない

シャア = 富野。逆シャアで「世界」を滅ぼそうとした。うっかり?ガンダムにサイコフレームというマテリアルを与えて伝説を作ってしまう

ナラティブ = 「私自身によって語られるもの」


「私は」幼き頃、仲良く皆で暮らしていたが、ある時ミシェルよりもリタに心惹かれて行き、ミシェルの甘言によりリタを失った。

私はリタを追い、いつの間にか商会の中枢にいたミシェルに騙されガンダムを追う事になる。重大なプレッシャーに押しつぶされそうになるも、一度ガンダムをこの手に掴んだ。しかしミシェルが攻撃を求める中私はガンダムを手放してしまった。

私は永続性を得たガンダムではなく、ガンダムの中にある精神、魂を愛した。一言謝りたかった。別れた事、引き裂かれた事を悔いた。

私は再びチャンスを与えられ、またミシェルに騙された。私の意に反して「私自身が語る言葉(ナラティブ)」はガンダムを攻撃し、危うく「呼び寄せられた大いなる破壊の力」と同化するところだった。その時ガンダムの魂が呼びかけた。それに飲まれてはいけない。それは克服し、乗り越えるものだと。

キービジュアル。ヨナはゾルタンを踏み台にし、ミシェルに絡みつかれつつも「魂」と繋がろうとしている。サビニの女というモチーフだそうだが、それはローマによりサビニから略奪された女がサビニの民により取り返されそうとし、ローマとサビニで争いになったという故事であるという。

サビニをガノタ、サビニの女をナラティブ製作陣、ローマをバンダイとしたら、どうか。詳しくはググられたい。

ナラティブという言葉が敢えて選択された理由は何か。仮に福井氏がストーリーにより「何かを語っていて」それが寓意として練りこまれているとしたら、それは何か?

物語の中に散りばめられた諸要素は何で、彼が語ろうとしたことは何なんだろう?

これがUC2の前に置かれた理由は何か。ナラティブA装備での戦闘、B装備での戦闘は何を意味するのか。(小説版、映像版…だろうなぁ…)

とするとC装備がユニコーンに酷似し、それでも破壊の権化に立ち向かうとボロボロにされ、最後にヨナは一瞬ガンダムに乗り、イデオンと化したネオング倒すのは何の暗示か。

ちゃんとガンダムに戻るよ、それが自分がガンダムと繋がる最後のチャンスだとしても…それがイデオンを倒す結果になるとしても、破局を回避し、元に戻すよ…という決意なのではあるまいか?

ジムII の違和感


あくまで感覚的な物だが…

ジムIIは以前に調査の一環で組み立てているのだが、そん時は余り気にせずサクッとあれこれパーツ取りしてバラしてしもたんですな。なんでバラしちまったか大変謎である。(私は構造見たりする為にガンプラ買うことあったりするのでこれ自体はノーマルアクションです。組み立てて何か「グッ」と来る物があるとその先の「加工工程」が開始されるのであり、組んだだけのガンプラも割とその辺に転がってたり)

で、だよ。

ある時ガンスタさんでジムIIの作例見て「うわー、綺麗に面が出てるなー、素晴らしいなー、ヤスリましたねー」と何気なくコメントしたら、なんと整面とかしてないですよーとの回答が!

なんですと?!

いや、面の歪みとかは実際ヤスったりしないと確認しにくいのだが、それにしてもエッジがシャキーンし過ぎでは? これがバチ組み? え、そんな出来た子だったっけジムIIって…

で、機があれば再度確認が必要ダスな…と気にかけていたのだが、この間たまたまサラちゃんあるかなー?と覗いたヤマダでサラちゃんは売り切れだか未入荷、仕方ねーななんかねーかなー?と物色したらジムIIがあったので組み立てたと。

今回はハナから「キチンと加工する」と決めてたので各部ヤスリながらパーツを見ていったのだが…ヒケは確かにある。ヤスればちゃんと確認できる。

が、ヤスる回数が極端に少ない。

体感的には回数半分くらいか? すぐに平らになるっちゅーか…つまり凹みが少ない気がする。更に…言語化しにくいのだが、ヤスリの噛みつーか、引っ掛かりが弱い。

ご存知のように私は金ヤスリ多用派なんだけど、金ヤスリというのは平滑面に押し当ててヤスるとヤスリの目が均等に素材に当たりヤスり難くなる。通常はパーツの中ほどに「パーツ内部の凸凹由来のヒケ」が存在していてエッジ部が少し高くなってるのでヤスリがよく引っかかるんだけど、ヒケが僅かで平面が広くなってるとヤスリが滑ってしまうのだ。あちこちヤスリを当ててみるとなんか妙にヒケの少ない均質面ばかりの、様な…(回数数えたり定量化する為のデータ取ってないので、現時点では印象に過ぎないし、もしかしたら勘違いかもしれない)

なんか成型色も鮮やかだし、なんなんだこれ? この白とか赤の発色、鮮やか過ぎないか?

もちろん、初期のHGであるジムなどの成型色がショボいというのもあるだろうが…

素ジムと比べると随分色味変わったね…

何というか、古いHGだと少しプラ素材が「透けてる感」があるのに対し、ジムIIのプラ材は透けが少ないというか、濃い感じがする。

いくつか「HGの赤」を引き出してみたが、同じ撮影条件で比較しないと分からんな…

言語化しにくいというか、何か引っかかっているんだけどそれを明示できないもどかしさ、推理小説とかで「なんかおかしい」と思いつつ、その違和感の正体を掴めないあの感じ。感触的にはHGのガンプラっちゅーよりロボット魂的というか、最初から整面されてるパーツを組んでる感というか…

大変スッキリしない感じで不快だわっ!w なんかこー、スッキリしたいよね! (勘違いかしら?)

陸戦型ジムさん


ジム系HGUC制覇を企む私です。で、一応系統的には全種組んでは見たと言いたいが為に陸戦型ジムを捜し求めたが旧キットが見つからんのでとりあえずリバイブした200番台の方を組み立てた。

んでだ。リバイブシリーズは全体的に可動域を広げてブンドドするのが楽しいシリーズを目指して作られてる。結果割と劇中イメージから乖離してたりする訳で、その意味では確かに設定画や劇中作画とは似ていないのである。

まぁ、元がこんなんだからな。

確かにコレを陸戦型ガンダムと並べたらアレだが、隣に並べるとしたらいつか発売されるリバイブ版の陸戦型ガンダムじゃないのかなと思わんでもないのだが…

それはともかく、動きや身体バランスを見てみよう。

こんなアングルだと少し胴が短い「いつものアレ」ではあるのだが…

膝の関節が割とスネの奥にあるので見た目よりスネが短く、腿が長いのだ。また、腹関節が割と良く動くし脚の可動範囲もいい。膝立ちが決まって…る?

膝立ちから左足に重心を掛けて腰を上げ、右足を踏み出す各ポーズをコマ割りしてポーズ取らせてみると、ちゃんと自立する。重量バランスがプラモと同じであればこの機体は手やスラスター使わずモーターの力で立ち上がれる。

良くジムスナ2の膝立ちと言われているポーズだが、このモデルはスネが長過ぎて重心位置直下に支点(≒足)を置けない。このポーズからすげぇ立たせるのに苦労するぞ。

普通膝立ちでの射撃ってこんなんではないのかと…

「そういう意味で」陸ジムは人体としてバランスがいい。

凄く重心バランスが取りやすく、動かした時の安定性が実にいい。更に体側伸ばしなどができるので、ガンプラのくせに偏立(コントラポスト)できるたー珍しい奴だ。また、腹の関節構造が人体と異なるのが幸いして、身体を前屈気味にすると身体バランスが改善するというオマケまでついている!

ロボットのプラモとしてだけ見たら、大変に素晴らしい出来だろう。

まぁ、アニメや設定画とは違うが。

ならてぃぶ


見てきた。大槻ケンヂが大暴れしてた。

あれ? 大槻原作だったかな?って。

ラストの方レティクル座の神様が天使を遣わして5100度の火の矢を放とうとしてましたよね?

ノゾミ・カナエ・タマエじゃん?

ダメ人間として生きる愚かさを普く全ての人に伝えたい映画でしたね。以下ナラティブ見てから読んでね!

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来年のガンプラに求めるあれこれ


今年はガンプラに一つの「新しい時代」を感じさせる「MSDジム」というニュースタンダードが産まれた。

俗に言われる「胴長短足」気味の人体に近い関節間距離、これがよく動く関節と組み合わさって最強のプレイバリューを産む。現在あちこちで「素立ち萌え」とかのネタがツイッターなどで散見されるが、これが流行る事自体「よく動くガンプラ」の魅力が行き届いていない証左である。ぶっちゃけMSDジム以前の「よく動く」は関節可動域が広いだけ…はっきり書くと「無駄に広いだけ」で、ポージングに寄与しない可動範囲がかなりあった。

プレゼントとして貰っておきながら苦言を呈するのは気がひけるが、こんなあちこちにパーツ付けて張り出しパーツがあちこちにあり、それらが互いに干渉してポージングが劇的にツラいモデルデザインを採用してしまうのは何故なのか。いい加減フルアーマーをやたらめったら武器付けたハリネズミ式MSにするのはやめよう。せっかくよく動くガンプラ作ってるのに、動かすどころか持つ部分にさえ頭を悩ますデザイン採用はおかしいとは思わないか?

バンダイさんにおかれては、2018年を総括する意味でナラティブのA装備を組み立てた人々のSNS上での作品をいろいろ調べてみて欲しい。「よく動くガンプラ」を作り出しながら全然動かして遊んでない報告見てどう思う?

2019年こそは「動くモデルを動かして遊ぶ」を流行らせようよ。

以下は私個人からのバンダイさんに対する2019年生産モデルにカマして欲しい要望である。

1.手首の先

フォーマットを統一して行こう。サイズの違いは出来るだけ減らしていき、手の甲パーツと手の基部の接続を完全統一、私はMSハンドとか使うと手の甲の色が変わる事に大変不満を感じている。別売りMSハンド使用時も手の甲は元のキットの成型色パーツを使えるようにして頂きたい。

次に…いや、まだ手の話が続くのだが…

MSDジムなどにも採用されてる手、あれ止めよう。はっきり言ってアレはダメ。手の造形に関してはジム改とかジムクウェル時代の方がこだわってて好感が持てる。

写真はジム改の手首だが、なんでこれが作れたのに今は親指がめり込んだアニメ関節の手しか作れないのか。

ジム・クウェルに付いているビームサーベル保持用の手なども構造的な問題点(外れやすい)はあるが、基本的なアプローチの方向性は大変理解できる。

ジム・クウェルを組む前に自作したこともあるのだが、指側パーツに凸作って手の甲と手の基部で挟み込む形(組み方としては手の基部と手の甲合わせて指側パーツを差し込む)にして、凸部を深くしたら摩擦抵抗稼げて抜けにくくなる。クウェルのは指側に凹みつけたんで挿入部を深く取れないから抜けやすいんだ…また、この構造だと凹部に若干の練り消し詰めたら摩擦抵抗稼げたりする。

たかが手なんだけど、その僅かな変化でポージングの幅は劇的に上がる。

クウェルの手の形式を採用すると剣を天に高く「突き上げる」ポーズが取れる。ハワードのコナンの昔より伝わるかっけー見栄切りポーズの一つだが、今のガンプラではこれが一切出来ない…基本的に下腕と直交する角度でしか剣を握れないからだ。そしてそれはマジンガーZの超合金とかの時代から一切変わらぬ「おもちゃの握り」であり、半世紀もこの構造引きずるとか日本のホビー界は何をしていたのか。

「角度を付けて物を保持する」という手が無いせいで出ている問題は銃の保持でも問題になっている。カッコいいと言われているジムスナ2のライフルが何故にグリップ部があんなに立ったデザインになってるかと言うと、基本的に持ち手がグーパンチだからである。ガンプラではあのグーパンチをなんとかしないと以下の様なライフルは装備できない。

ライフルにもいくつか形状の特徴があるが、ジムスナ2のライフルみたいにグリップが立ってたら、普通はあまりグリップエンドから銃床は生やさない。肩に当てて射撃姿勢保持させる機構なのに、この形状だと銃床は脇の下に行ってプランプランしてまうのだ。先のジムスナ2のポージングを見てかっけーと思う人は少し考えてみるといい。これ銃の衝撃手だけで抑え込むポーズになってるし、この立て膝立ちからは迅速に立てないぞ…

あと、ラブラブ天驚拳のラブラブ繋ぎ手と、がっちり握手手は欲しいな。

2.肩の構造

GM/GMとかで採用し、ナラティブ系でも採用されたちゅー噂のあるこの可動、正直これを活かしたポージングを見たことがない。

回転軸の位置の取り方が悪いのだと思う。尤も、ロボット魂みたいに胸側がコクピットブロック側にめり込む形にするのも色々と制約があるのだろうとは想像するが、だったら無理に動かす必要無くないか? 今の方式だとどうしても背中側が伸び過ぎてしまいアウトラインが崩れ、動かせてもカッコ悪くなるから「動かさない」になる。使われない可動や使うとカッコよくない可動範囲は無駄である。皆がその可動範囲を使っているか否か、良く観察して欲しい。

とりあえず気になる部分で直ぐにやって欲しいのはこの辺かなぁ? 腰回りの構造なんかも改革が必要であるとは思ってたりするが…(上半身と下半身をウェストラインでスパーンと分ける構造、何十年も変わって無いが「あれは最適解だろうか?」 コアファイター入れないならチャレンジできる余地があるんじゃ無いかなぁ?)

G00S HWS T-AM IF


名前が長いんじゃよ。タイトルでは省略したが、HG 1/144 ガンダム ダブルオースカイ ヘビーウェポンシステム トランザムインフィニティモードをツイッターのイベントでバンダイスピリッツさんから貰ったのである。

まずは感謝である。こんなクソ高いガンプラ奢ってくれるたーバンスピさんも太っ腹だな! 時期柄脂肪肝や肥満に気を付けてご健勝をお祈りしたい。

で、早速組み立てた訳だが…

劇中のトランザムモードという、昭和生まれに分かりやすい説明をするとよーするにレイズナーのV-Maxに似た限界突破モードの色を再現するべく特別色を使ってプラ成型したら、ちょっとシャレにならないぐらいウネウネが出てしもたんである。このウネウネはウェルドラインという射出成形特有の構造的なものであり、普通はちょっとヤスれば目立たなくなるのだが…

が…

細かい凸凹しこたまあるデザインで、全部面出しとか拷問かよ…

一応バンスピさんの名誉の為に申し上げると、ウェルドライン自体は不良ではないし、パール粉みたいな混ぜもんしたプラでは避けようがないちゅーか、避けるのは型を作る段階で相当に留意してやらんと回避できないものである。ダブルオースカイの型を使いまわしして色替えする程度ではなんともならんのだ。

パールピンク?のランナーの裏側を見ると苦悩の跡が見受けられる。普通ランナーは丸棒状な訳だけど、ランナーを半分削ってあちこちプラの流れ方とか制御しようとしたんではなかろうか的な痕跡が見えるのだ。

が。

ここのパーツとかは3方向から溶けたプラがドバァと流れ込み、そりゃああーた、ウェルド出るだろ…的な惨状なんですな。おそらくもう「どうしようもなかった」のだと思う。

実際バンダイは射出成形技術においては並ぶものなき達人である。コトブキヤさんとかも割と頑張ってはいるが、バンダイの魔技はレベルが違う。

例えばビームサーベルの刃みたいなパーツ、コトブキヤはたまに気泡が入ってしもてる奴があるが、バンダイのガンプラではまずそういうのを見ない。ウェルドなんかもかなり少ない方だと思う。今回たまたまウェルドが出やすい(可視化されやすい)成型色だからゴツい事になってるが、これでも日本最高級のガンプラ工場の出来うる限りの努力をしてこれなのだ。

…が、組み立ててる途中で一回体の不調を感じて頭、胴体、右腕組んだ段階で作業を停止せざるを得なかった。普段私は組み立てながら面の具合をみたりヒケの確認してるんだが、ウェルドがしこたまあってお脳がイヤイヤ始めたでござる。

なんで特別色成型かといえば、ぱち組で劇中のトランザムモードを再現したいが為だろう。しかしこのプラモ…綺麗に劇中再現しようとするとサフって整面して塗装するしかない。成型色が邪魔してしまうのだ…

トランザムモードで止めずにきちんとHWS付けたら目立たなくはなるが…

それでもウェルドラインが消えるわけでは無いからなぁ…

ランサーミサイル。改めて組み立てて見ると絶対殺す感が凄い。ミサイルつーか超巨大徹甲弾で人の恋路を邪魔する奴は一人残らず皆殺し感がヒシヒシと伝わる逸品でした。

今回バンスピさんの意向を汲んで普段は貼らないシールとかも貼ってみたんだが、どーにも「素組」ではどーしょーもない感じで困ったのぅ…

続くかも。

ジム改をキットの箱の中身で勝負する


勝負する意味はない(ネタバレ)

はっきり言ってしまえば普通にプラ板やら使ってパテや塗料でズババババンした方が楽であるし、見栄えもいい。ただ、普通と違うことをするから新たに何かを工夫しなければならなくなり、それらから新しい技術や学びという奴が生まれるのである。

今回のネタ的にはここだ。

微妙に腰フロントアーマーの長さが足りなくて腿上部内側の切り欠きが見えてしまう部分、これをまずはなんとかしたいなと。しかも出来たら新たにプラ板買ったりせずに「安く済ませたい」。接着剤とヤスリさえあれば改修できる程度にしたいと。ここをうっかりプラ板その他で修正するとセールカラーっぽい部分塗装しないと色味が合わず、僅かな改変だが地味に作成難易度や必要マテリアルが増すのだ。

これをぱち組基本素材辺りでやっつけたいの。

ニッパーと金ヤスリ(5本パックで市場売価650円とか)、デザインナイフ(年末、障子の張り替えにも使えるステキな奴だ。障子張りにかこつけて買っておしまい!w)、そしてキモが接着剤2種。総額2000円でお釣りが来てサイフに優しいこれらを使って処理をする。

まずはヤスリでランナータグ周辺を平らにしてしまおう。

厚みは少し例のくぼみより厚くなる程度だ。片面はランナータグの面とツライチにする。

断面カギカッコみたいな形にするん。

で、「普通のタミヤセメント」で接着し…

隙間に速乾性接着剤(瞬着ではない)を何度か塗る。で、ある程度固まりかけたら(つまり、接着面のプラが溶け出したら)「手前側にズラす」

すると溶解したプラが引きずられて前に出て、隙間をある程度埋めてくれるのだ。そこですかさず「細目の金ヤスリ」ではみ出しを優しく削ると「細かいプラ粉が接着したライン周辺に溜まる」ので、これを流し込み接着剤で固定する。

後は普通の合わせ目消しと同じだ。均せば良い。改良の余地はあるが大体こんな感じでパテやプラ板や塗料無くとも買わずに「キットの内容物だけで」改修が出来てしまう。

今回、スタイル改修の延長部分はこの手で処理した。

腹、セールカラー部下端。腹、濃紺部分下端。腹コクピットブロック下端(貼り合わせ後に斜め切削)

わざと暗くして分かりにくくしてるが、腹の濃紺部はかなり荒い状態なのでまたなんとかして修正したい。

重ねて言うが、これは本来「プラ板とかちゃんとした造形素材用意して定石通りにやった方が見栄えはいい」のだが、キットと僅かな基本工作用工具だけで「ぱち組+α」を狙った場合にどうするかと言う概念モデルである。これが出来るならプラ板工作は屁みたいなもんだし、この辺から一歩踏み出して塗装に足を踏み入れてもいい。

言わばこれは試金石で、今回施した加工…例えば肩スラスターをぶち抜いて裏にプラ板はり込むとか…が出来るのなら表現の幅はずいぶん広がる。

プラ板ではなくコトブキヤの洗濯板みたいなモールドパーツ突っ込んでも良い。やり方自体はプラ板打っ込むのと大して変わらない。ただ、そこに行く前にランナータグを平らに削るとか、ランナーの丸棒を角棒にヤスって変えるなどの地味な工作技術…素材加工の基本は「平面、平滑面を作る」「直角を出す」「真っ直ぐを切り出す」であり、これらを練習してからの方がカチっとした改造できる…を身に付けておいた方がいい。幸いランナーはキット一つ組み立てたら死ぬほど出るのでテクを磨く材料には事欠かない。

更に技術を磨き、ランナーから1.5mm角の角棒を正確に削り出すとか、測定含めて厳密にやれれば造形能力は更に増す。先の切削訓練の先は「最終的に狙った寸法ドンピシャに仕上げる」だからである。板の厚みや取り付けの歪みを徹底排除して、それでも取りきれなかった歪みは板の厚みの範囲内で切削して調整。

このジム改、成型色仕上げだが成型色仕上げをする為にかなり気合い入った基礎工作技術を駆使する事になっている。今回触れてない足首部分の関節改造では興奮しすぎて写真撮り忘れたが、めっちゃ丁寧にノコ入れて、めっちゃ直角に切断できて脳汁出た。

上手い!(写真では判別不能です)