プレバンでは買わないマン


私、とある事情からプレバンを利用していないのである。通販も利用してない。

私の住まいのある川口市東部(草加市や足立区との境辺り)でガンプラ取り扱いしてるのは、松原団地近くのJoshin、4号沿いのヤマダ電気、中古になるがエンターキング、鳩ヶ谷駅近くのコジマ…ぐらいである。土地勘があると分かるがちょっとチャリンコで小・中学生が気軽に買いに行ける感じではない。

昔は…私は高校まで川口市中青木辺りに住んでたので、西川口にイエサブ、少し遠いが蕨にだるまや模型店、住んでたマンション至近にスズキ模型店…と、あちこちにプラモ屋があった。大体各小学校の学区に一つぐらいはプラモ屋があったのではなかろうか。

20数年、いや30年ぐらいか。この間にプラモ取り扱う店は激減した。店主の高齢化とか色々理由はあるだろうが、1番の理由は「売れ行き悪くて飯食って行けなくなった」辺りではないか。この「店激減」を知った辺りで私は大変ショックを受け、出来る限り店頭で、可能な限り個人店で、財布に余裕がある限り定価で買うように心掛けている。アキヨドでも買える物でも出来たら上野ヤマシロヤに行くのは「街のプラモ屋さん」に頑張って欲しいからである。

私が中高生の頃から(まだ美風は継承されてるらしい!)プラモ屋さん行ったら木戸銭がわりに必ず何か買って行くという掟が埼玉南部にある。万引きなんてもっての他! 我々埼玉南部の模型少年は店を支え続けないとプラモ屋なんか吹けば飛ぶ事を何故か知っており、地域のプラモ屋さん潰れるとえらい遠くまで遠征しなければならないことを知っていた。オラが学区のプラモ屋は学区の連中で守るべき対象だった。しかし世の流れは無情であり、店は次々に潰れた。なんと今、川口駅周辺ではプラモを取り扱ってる店が無い!

私ら大人はいい。街中や都会に出掛けるなり通販使うなり如何様にもなる。だが、小・中学生はどうだろう? 最近近所の小学生がガンプラ作らないという事を知り地味にショック受けてたんだが、そも近所でプラモ売ってねーもん。売ってねーもんどーしよーもねーわ。

下手したら今以上にプラモを扱う店が減るかもしれない。それを避けるには出来るだけ地元で、個人店で、定価で、或いはプレミア価格でプラモを買い、金を落とす必要がある。金を可能な限り業界に広く撒いて「みんなで」楽しく暮らせるようにしないと扱い店ガンガン減るわ。つうか減少傾向は今も継続中だろう。

故に、メーカー直売で取次にも問屋にも販売店にも金が落ちない「プレミアムバンダイ」はそこでしか買えないアイテム扱ってても利用しないのだ。これ以上店減ると店頭でニヤニヤしてプラモ選ぶ楽しみや、塗料足りないからちょっと買いに行くとかできなくなってしまう。実際スプレー缶とかは地元で扱い余りなくてアキヨド行かざる得ないとか地味に不便な状況は今も発生している。

この状態が常態化した今しか知らない若い子は知らんだろうが、昔はもっと気軽に小・中学生がプラモ作ってベタベタ色塗ってブンドドしてたんやで…

あの風景は、遠い昭和の日の幻燈になってしまった。

とか買いておいてナンですが!

池袋ブランイヴウ最近通ってたんだが、昨日ペイルライダー陸戦型(プレバン限定)を見つけてしまいましてな! 店頭買いなら許される理論で買ってしまいましたわ!(誰かの積みプラなんだが、店にもレンタルボックス代入ってるからセーフw) いやー出来いいなこれ。ミッシングリンク好きだし大興奮ですわ! 速攻でぱち組してニヤニヤしてた。(難点は足首関節可動を二重化してしまった為に、限界まで足首曲げると複雑骨折してるように見えるトコ)

これ、店売り出来ねぇのかなぁ。良い出来なのに広くモデラーの目に触れないのは残念ですわ。

ヘビーガンダム狂想曲


今回割と重めの話。

今度プレバン限定で、私なんかはもうHGでは出ないんじゃないかな、知る人ぞ知る系だしフルアーマーガンダムもHGUCでこねぇし…のヘビーガンダムが出るらしい。ビックリした。で、写真見た。包み隠さず言うとガッカリした。まぁ、私40半ばの人間なんで、私の知るヘビーガンダムはガワラさん画のあのヘビーガンダムだしな!

なんつーかさ、アレよ。キャプテンフューチャーのEDで歌われてる「木綿の服をなびかせて、よく笑うあの子」という記憶の中風景が、「今では大人の恋をして、僕を忘れたろうか…」の悲しみとも諦観とも言えない寂寥とした気持ちが吹き抜けた。

ヘビーガンダムさんも私がガンダムやガンプラを離れてた間、色々あったんだと思う。ゲームに数合わせで出されてビミョーなステータスにされるとか、どっかの漫画家さんが主役機に抜擢しようとしたら編集にボツ食らったとか。私が何年も放ったらかしてたのにヘビーガンダムさんは風雪に耐え、酷暑の中で身を焼き、本来の彼の姿のままではチョットねぇ…と言うバンダイさんの内部事情に「俺…またみんなの前に出れるなら…スリムになってもいいし、最近の子が好きなデカ武器も…持ちます…なんでもしますから…よろしくお願いします」と語る訳だよ、腰を折り深々とお辞儀するんだよ。父さん(ガワラ氏)、俺頑張るよ、家にいた頃と少し変わっちまうけど…かぁさん気付いてくれるかな…とかモノローグ重ねてな。

全俺が泣いた。

あまりの健気さに40男が涙を流した。よし行ってこいヘビーガンダムよ! 昭和の意地を背負って平成の末を生きるキッズに気合見せたれ! 羽根もないし翼もない! 重装ドッカンで昭和のガキども沸かしたお前のデザインライン見せつけたれ!

と、とりあえずここまではバンダイさんのご稼業の末長き繁栄を祈念しつつ販促なんじゃねーかと思われる文章を書いておく。

俺買わないがな。

言っちゃった(170km/hに迫るストレート)

これは大変重いし私にとっては残念な話なんであるが、その金額出すなら何個かキット組み合わせて理想的な俺ヘビーガンダム作れんでねーの? 成型色も残念だからどうせ全塗装だろーし、そもキットだろうがなんだろーが、どーしても欲しいがキットが無いなら「自分で作れば良い」では無かったのか。

キット化を望むと言うのは、私の場合だと「改造するのがタルいかめんどくさいかで、苦労するのがイヤん」だからである。やる気になればプラ板でもエポパテでも使えばいーのである。なんでプレバン限定を買うのか。どうせイジるんなら局地辺りを買ってきて素体にしたらそれでえーやんけ。

また、今回の流れを見るとバンダイさんはフルアーマーガンダムもロボット魂辺りをベースにせず、ヘビーガンダムと同じ方法論で出すような気がしてきた。今回のヘビーガンダムで観測気球打ち上げて、イケそうなら年末に打っ込むつもりではなかろーか。(バーガンどーするんだろうね…あれは弄った程度では…)

何が言いたいかと言うと、つまり私の「好き」という感覚がバンダイさんの分析による「売れ筋」とは異なってきたと。俺の欲しいもんをバンダイさんがこさえても売れないからそもそも企画が通らないのであろうと。かなり深刻に老害化している自分に気付いたのである。ヤベェぞ兄弟、俺らついにマイナー落ちだわ。下手すっと今後新作見たらブーたれるだけのヤなやつに転落しかねん。

悲しいが我々は刻一刻と年を取り、感性は古びて「いつの日にか」世間と必ず乖離するのだ。

来るべき時がきた。鉄朗の旅立ちの為に命を捨て、酒場で鉄朗の為にミルク頼んでサイボーグに一気飲みさせ、サヨォナラー スィート メモリィズ、イッツ グッバイと歌うさよなら銀河鉄道999展開を開始すべき刻限が迫りつつある。

まだ、これに気付かぬ年寄り連中がまだ暫くブー垂れるだろうが、案ずるな若き人々よ、感性が多分かなーり老化してる俺らがブーブーしてるだけで、君らがカッケー!と胸躍らせたキットは多分ほんとーにカッコいい。臆せず買ってニコニコしながらブンドドしててくれ。私がプラモそのものより「それを仕上げて楽しそうにしてる姿が大好きになってきた」のも、加齢による必然だったのかもしれない。

今回言わんでもいい「俺買わない」宣言したのは、自分がバンダイさんの想定する「良きお客様」のラインから外れつつある事を自覚し、私の個人的嗜好がマスから外れつつある事を明示する為のマーカーみたいなもんで、アレが好きな子は別に気にしなくていい。つまりこれは「偏屈なおじさんの個人的嗜好の吐露だ」 続きを読む

墨入れってどうやるの?


最近ツイッタランドでネタ拾うことが多いおじさんです。

で、この間墨入れってどうやるの?という質問見かけたのね、出来たりやってたりする人は流し込みで1発よ!とかガンダムマーカーでとか2つ3つやり方教えられると思うんだけど、逆にいつも墨入れしている人に聞こう。

なんで墨入れするの?

どうだろうか、突っ込んで考えた時にキチンと回答できるだろうか。

その方がリアルだから…いや、リアル追求するなら実際パネル切り出して遊びを考慮して貼り付け直した方がリアルでない?

突っ込みすぎると確か高校の選択物理で習う光の波としての性質や回折と呼ばれる現象について長々と説明する羽目になるのだが、それは誰も求めてないだろうからやめとこう。簡単に言えば我々がミニチュアモデルをこさえる時に0.01mm単位での加工はあまり現実的ではなく、また、モノは加工できても光の波長は変えることができないし、波長変えたら色の補正とか大変でしょという話でして。

模型というのはリアルに見せるためにリアルではないことをしないといけないのである。1/35のフィギュアとかでもリアルに見せるため顔の凹凸に印影を付ける。これはミニチュアモデルに光を当てた時に上手い具合に1/1の実物と同じような光の挙動が得られない為であり、ガンプラとかだとパネルラインを実物(と仮定される何か)と全く同じものを正確な縮尺で入れても同じように見えないからである。

換言すると、あれはパネルラインが生み出すはずの深い影を塗装により再現するある種のインチキであり、誤魔化しなのだ。

みんなが入れているから自分もそれ真似て入れて見て、入れたらリアルに見えるからやり続けている経験重視の方もおられるかと思うが、なぜ入れるかは実際のところキチンとした技術論として説明可能であるかと思う。

リアルに作るのとリアルに見せるのは技術としては別種のものと考えた方が良い。今は3Dスキャンで大変詳細かつリアルな縮尺のフィギュア作れるが、完璧に色までスキャン元のデータと同じに再現してみても「見た目が生き写しになるとは限らない」色々視点やライティングを調整して条件を整えないと形状は厳密なものでも似たものにはならない。

この前お台場のガンダムベース見に行ったので実物大ユニコーンも見てきた。風雨野ざらしで多分そんなに掃除も徹底してやってはいないだろうから「汚し塗装の参考になりかな?」という期待もあったが…うーむ、1/100や1/144サイズではこの微妙な汚れっぷりは再現致しかねるかなぁ?

たしかに埃汚れや雨の跡が無いわけではないのだが、筆とかでやるとかなりオーバースケールになってしまう。かといってすっぴん仕上げでは「リアルに見えない」

注意書きなんかも同じで1/1ユニコーンにも注意書きはあるが、近くに寄ったメンテナンス要員が読めれば良いサイズであって、100m先から読めるようなデカ文字ではない。そも遠くから「ここになんかありますよ、メンテハッチとか」と判別できる書き方したら不味くねぇか。

演技をするという話


ツイッターで先行して書いたのだけど、例のポーズに関する炎上話で一つ気付きがあった。ぼかぁイシキタカイ系なのでいつも気付きを得ているのである。

イシキタカイ系なのに話はいきなりメルヒェンの世界になってしまうのだが、夢に月影先生(ガラスの仮面の)が出てきて言うのである。

「演技をしなさい」

と。腹パンかましながら。

月影先生はスパルタなので事細かには語らないのだが、ある演劇であるシーンを演じる時、役者は時に大袈裟に、時にしんみりと演技をする訳ですわ。それを演出家とかが見て、違う違う、このシーンはそうじゃない。5年ぶりの再会だよ? 無邪気に飛び込むんじゃなく一瞬の葛藤とか…なんかあるじゃないタメがっ! すぐ飛びついたんじゃ犬だよ犬! みたいな演技指導する訳ですな。(演技指導の前にお前は語彙を鍛えて分かりやすい表現をすべきだと思います!)

月影先生クラスだと足先の向きがどーだ、小指はもっと儚げに!とかなんかこー無茶を言ってくる雰囲気がある。

ある意味では必然性と言い換えてもいい。私らはそのフリーダムすぎる感性でちょっとした湾曲から車ががっかりしてるだの、郵便ポストが喜んでるだの、時代が泣いてるだの感じ取ってしまうのである。残念ながら車はがっかりしないしグレートマジンガーは涙を流さない(ロボットだから、マシーンだから)

しかしその感性を逆手に取り「演技をする人は僅かな差異で観客にシチュエーションを理解させてしまう、場合によってはその人物の内面を感じ取らせてしまう」のである。

例えば、だが。

ハイキックですな。

ミドルキックですかな。

ソバットですな。足首の角度や膝の角度が変わると後ろ回し蹴りに見えますな。

ハイキックの軌道からグインとミドルキックに変わるブラジリアンキックですかね?

と、蹴る動作だけでも僅かな違いでいくつもの蹴り方があり、体のひねりや各部の角度から動きが読み取れてしまうのである。我々はその僅かな差異を「実際には動いても蹴ってもいないガンプラから見出してしまう」

ただ「上を向く」という動作一つをとっても…

水平方向に意識を向けてたのが不意に上を向いたり

なんかとほーにくれてたり

上に向かって動き出そうとする意思を感じたりするのである。関節可動の制限があるから難しい部分もあるが、人間の役者ほどではないがガンプラにだって演技をさせることは出来るのである。

で、件の「意識高い系」と揶揄されたポーズだが、ありゃあ意識が高いとか低いではなく、「どう言う演技か分かりにくい」のではなかろうか。顎を極端に引いたその姿勢が人間の取るポーズとしては極めて稀な?形であり、僕らの脳みそが「どの様な意図からそんなポーズしてるのか」解釈出来ないから奇異に見えるのでは?

例えば、あの視線の先に同縮尺の人形や何かの対象物があれば奇異には見えないだろう。足元からの超俯瞰で「MSがこちらを見ている」としてもいい。超近距離で6階建のビルの高さの巨人から睨まれてる感で迫力満点かもしれない。

また一つの解釈として、電源落としてる状態で、電源入れると目がピカコン光って「視線をあげる」から、その前段階としてガックシしてるなんてのもありそうだ。ただ、そんなのは現実世界だとペッパー君ぐらいしかしないから「見慣れていない」のかもしれない。

大雑把にいうと、なんらかの要因で演出意図が掴みにくいのが一部の人の嫌悪感の正体なのかもしれない。

ただし、我々はこんな演出も知っている。

いわゆるJoJo立ちである。恐らく当初は怪奇性とか波紋法という異次元殺法の奇抜さの演出のためのものだったんじゃないかと考察しているのだが、はっきり言って何してるポーズなのかは皆目見当が付かない。付かないが、今はそれも作家性であるとかJoJoシリーズの味として親しまれている。ハマったらやめられないくさやとかブルーチーズみたいな感じか。

で、これはこれでアリなんではないかなと思うわけで。まだ過渡期だから、新しい方法論でまだ視聴者側が慣れていないから奇異に見えるだけで、20年後は一定の支持を集めてジョジョ立ちみたいな一つのカテゴリーになっているかもしれない。

ピカソのキュビズムだって最初はなんじゃこりゃあ!だったと思うし、西洋絵画技法を始めて目にした我々の父祖も、写実的な描き方に度肝を抜かれたかもしれない。

それもまた、新しい形の「演技」なのかも知れませんなぁ。

S.W.A.Crawlの真実


さて、私はオリジナルガンプラ作るとなんぞヘンテコな設定じみたものをこさえるのだが、割と作り方はいい加減である。

設定は改造の方向性が定まった辺りから決めていく。S.W.A.Crawlの場合は色をどーすっか考える辺りでモチーフをこの辺に求めた訳ね。

黒白ツートンでほっぺが赤。つば九郎やんけと。

しかしいきなり宇宙世紀につば九郎はねーべなという事で、スワロー九郎、スワ九郎、なんか英文字で似た語感ねんかという事でSWATのT外して九郎に近い単語という事でcrawlを引っ張ったと。で、クロールってインターネット界隈ではサイト総当たりしてサイトの内容データベース化したり、ダンジョンとかしらみつぶしに調べてく事とかなんで、大規模基地探索/制圧支援機能を思いついたと。で、閉所に探索しに行くとしてどんな機能が必要か、どーなるとそれっぽいか…などウネウネ考えて補助推進システムケツに付けて、それが燕尾服みたいだとスワローテイルでありつば九郎モチーフが生きるな!とかネタを盛り込んで行った。軍警配備とか対テロ辺りで市民側から畜ペン(畜生ペンギン)呼ばわりされてんだろなとか。多分フリップ芸もやる。

おじさんもういい年だから親父ギャグ浮かんでまうんだよね。その親父ギャグからどんだけネタをまじめに?展開するかとか、その辺が割とモデリングにもフィードバックされてます。ネーミングにSWAを入れたからSpecial Weapons Andで「なんか特殊兵装運用できないとあかんやんけ…」になってミサイルコンテナ付けたんよ。

誰も書かなかった改造の話


たまーにツイッタランドで「改造の仕方を学びたい」なんて呟きを見る事がある。おじさんなんかはこれを見るたびに不思議で仕方ないのだが、そも「改造の仕方」とはなんぞや?

実はこのネタ、バンダイさんとかに睨まれる可能性があるので温存して居たのだが、今日はこっそりみんなに教えてしまおう!

こっそり見るんじゃぜ? 続きを読む

ガワラ立ちとかカトキ立ちとか


本稿投稿時点で何回目かわからんけどまた燃え上がってたガンプラ界隈であった。割と心底どーでもいい。ガンダムのOPすなぁ。

でだよ。

ガンプラの立たせ方としてガワラさんやカトキさんのイラストみたいな立たせ方があるとされているワケであるが、おっちゃんは美術齧ってたので(と言っても幼少の頃絵画教室行ったり、高校で美術選択した程度だがな!)割と美術方面のアプローチをするのである。

美術方面だと静立方法として直立と偏立ちゅーのがある。正面から見て背筋が真っ直ぐなのが直立、骨盤と肩のラインが平行じゃ無い有名な「ダビデ像」みたいのが偏立な。ガワラ立ちというのはいわゆる偏立のびみょーなアレンジバージョンで、カトキ立ちゆーんは直立ではねーべか?

いや待てよく見るとガワラさんも直立臭いな(ぉぃ)

パースの付け方の違いの様にも見える。うん。

私は割と「軍隊だしパリっと立たないとネ!」派なので、基本は自衛隊とか軍隊形式の休め(Stand at ease)辺りになる様にしている。参照

まぁ、MSの駐機姿勢なんてどんなもんだかわかんねえんだから好きにしたら良かろうなのだ。人間にゃー厳しい教官も、MSがそーすんのが自然だゆーなら無理は言うまい。(構造上「気をつけ!」できないもん、MSは)

ただ、閲兵とか軍事パレードとかでは最高にイカツくすンごく精強そうに見えるポーズ取らせるだろうが。そしてそれは「格好良く見せるため」誰にどこからどーやって見せるかにより、巨大感を出したいのか、MSの足元にいる対象を威圧したいのか、統制の取れた群れを見せたいのか…で立たせ方変わると思うんだよね。ガワラ立ちなんかは実際スケール感気にしてパース付いてる。同じガワラさんデザインのスコープドッグとか設定身長加味してパース控えめでしょ? これに対してカトキはパースを控えめにして全体のバランス見せるため、遠くからズームで撮影してる感じよね。だからガワラ風にしたければポーズもそうだがズーム無しで対象に接近して煽りアングルで撮影し、カトキ風にしたければ水平とか少し俯瞰気味で最大望遠で撮影するといいと思う。ポーズだけではなく視点や撮影方法まで含んだ構図の話だよな、アレは。

機械的には各部負荷が出来るだけ小さく、簡易なロックで固定可能で重心バランスの良い立ち方をデフォルトにするだろうかと思う。なんかクネンクネンさせるよりは普通に立たせた方がいいのかもしれんし、クネンクネンさせた方が重心位置を少しでも下げられて転倒の危険を減らせるかもしらん。バランスを動的に取るために膝を軽く曲げさせる可能性すらある。人体に似た構造だから後ろに転ぶと大ダメージで、あえて倒れるなら前の方…にしてるかもしれませんな!

なぜセイ君はいつもプラモを磨いてるのか問題


本件を考察する為ビルドファイターズを見直してたりはしないので、現在では仮説に過ぎないが…

バトローグの5話見て思ったのである。セイ君いつもガンプラ弄ってるが、元デザインからかなりアレンジ加えたガンプラこさえてるのに、なんか彼、いつもヤスリがけしかしてない様な…

思い起こせば、彼がガンプラ作ってるシーンは多いが、プラ板切り出して幅増しや延長してるシーンや、装甲形状変更の為にエポパテ練ったりポリパテ盛ってる姿はあまり見ない様な気がする。

現実世界の我々はキット化された「彼らの自作パーツ」を組み込んで「彼らの意匠」を自分のガンプラに取り込むことができるわけだが、彼らはその形をスクラッチビルドしてんだよね? だったら机の上に切り出し前のプラ板やパテ類散乱してプラ棒が鉛筆立てに刺さってたりするんじゃ無いの?

私なんかの場合、定番加工としてジムコマンド系のMSは上腕と肩の間で1mm、腰で2mmの延長をする為に完璧に平行が出ている1mm厚プラ板が机の上に常備されてる。これを切り出して該当箇所に貼り付け、モーターツールでガゴガゴ削るですよ。その後段差があるならそれ埋めるし、外形変える為にエポパテ盛ったりもする。しかしセイ君のプラモはレザーソー(薄刃ノコギリ)で切断したり、直角出すのにスコヤ当てたり、モーターツールで削るみたいな加工シーンがまるで無いのだ。

サラーっと描写されてるが、ビルドストライクだのギャラクシーだのは相当手の込んだ改造してる臭い。透明パーツは透明キャストではなくヒートプレスだろうか? RGの内蔵フレームにガワ被せる方式でスタイル改修は実のところ相当めんどくさいのではあるまいか。

更に筋彫り追加や各部精度出しとか、ゲージパーツ作ったりして超絶めんどくさい事してると思う。しかし我々は彼のプラモ製作でボール盤やリューター、曲面ゲージや直角出す器具すら目にしていない!

立体物を「正確に作り出す」為には、

• まっすぐ切り出す

• 直角を作る/直角に組む

• 誤差なく長さをキメる

この3つは最重要な項目のはずだ。逆に言うと上手いモデラーというのは上記の基本を応用し、平滑な面を出し、エッジをキメた作品を作る。だから故にサーフェイサー吹いて磨いてを繰り返し、塗装をしてデカール貼って、クリア吹いて吹いて吹きまくって段差を殺し、更に磨いて磨いて面を平滑にして最後にツヤをキメる。(セイ君デカール貼って無い様な気がするが)

恐らくガンプラの販促という側面からRGシステムなんちゅーのが生まれた気もせんではないのだが、あのとんでもなく精緻な関節構造に手を入れ、中まで作り込み、更に装甲というかカバーパーツをカスタマイズするとか正気の沙汰ではない。バイクのプラモで750ccモデルに1000ccのエンジン乗る様にフレーム改造して、更にカウルまで新造する様なものだ。しかもガンプラだからバイクの比ではない関節部が存在する。

しかし、映像見る限りではHGを接着、合わせ目消しして塗装も部分塗装レベルに見えるんだよなぁ。なにせセイ君の磨いてるモデルはサフ色ではない。

ガンプラが完成する直前というのは「塗装後乾燥させてトップコートが乾いた後にマスキングを外して組み立てる工程」ではあるまいか。ツヤありモデルなら塗装後にコンパウンドで磨く過程が入るが、セイ君グロス仕上げ派なんだろか?

考えるにアニメーターさんやコンテマンレベルで「パチ組以上のプラモ組み立て経験が無い」と予想される。最もアニメはガンプラの作り方教習番組では無いのだからそこまでやるこたー無いのだが、バンダイ側にカワグチメイジンが実在するのだし、プラモ組み立てシーンのスーパーバイザーとして川口さんが参画してもいーのではあるまいか。

ビルドファイターズなのにビルド部分が割と手抜きなのはモデラーとしては悲しい限りである。改造のプランニングとか、パーツの仮組であーでもねーこーでもねーするのはビルド部分の楽しみの精髄であり、それこそがロボット魂や超合金ではなく、我々がプラモを作る理由では無いのか。デキモノではなく未完成品を手にする我々は、未だどこにも無い「自分の心の中にある形を目指して」プラモデルを手にするんでねーの? (いや、パチ組批判する気はないが、改造「してしまう」連中というのはそーゆーもんではなくて?)

ビルドファイターズ系で余りビルドらないのは何故か問題


ビルドファイターズの新作でビルドダイバーズゆーのがやるらしい。

ほへー?と生中継とか見てたんだが、なんか今度のは電脳世界にダイブしてガンプラバトルという「色々要素を持って来ましたな!」感が溢れ出たのは良いとして、電脳世界でガンプラバトルするのに、そもガンプラ作る必然性はあるのだろうか?

結局電脳世界に送るためにはデータ化が必要であり、ぶっちゃけ3Dスキャンしてポリゴンにするんと違うのかと。だったらプラモ作らず最初から電脳世界で3DCGモデリングしたらえーんちゃうかとかウネウネと考え始めた訳だ。

或いは、プラモでなくともロボット魂ではいかんのか?

振り返れば初代ビルドファイターズでも余り制作シーンは描かれてなかった、よーな。いや、なんか暇見たらセイ君ヤスリがけしてたけど。

ビルドファイターズでは後にバトル側の連中がガンプラ作ったり、逆にビルダー側がバトル始めたりして「どっちも楽しい!」に落とし込むのだが、割とこー、制作過程はとても地味である。プラモも出来が良いとか素晴らしいと言われるが、何がどう凄いのかはついぞ語られてなかった気がする。

私もモデラーの端くれなのでプラモやフィギュアはそこそこ作るが、私の場合はコレクション性とかには余り興味はなく、自分が欲しいものを自分が作り上げていく過程が好きで楽しい。ガンプラの販売促進には作った後のブンドドの楽しみも必要だろうが、やはり作る過程の楽しさを喧伝しなきゃいけないのではなかろうか。その視点から行くと「未だビルドファイターズ系統では作る楽しみを描ききれていない」気がするのだ。

で、別系統の話のネタで「ガンプラとかの改造の仕方が分からない」なんてのがある。恒常的に改造してる私なんかには???なんであるが…改造の要点は2つあり、一つは加工、工作技術、もう一つはプランニングだ。

スタイル改修なんてのはプラモ見た瞬間に「かっこよくない」が浮かび、そのモデルのカッコイイ姿を脳内に描き、プラモ現物と理想像の間を埋めて行くだけの話ですな。オリジナル機も似たようなもんだが、関節単位でミキシングしたりして、ある時ビキーンと正解引き当てたりするのもある。

その過程を記録して再現するべく、この前のジムでは組み替えてく過程を逐次写真撮影とかしてみたのだが、ここでおじさんビルドダイバーズネタと絡めて考えてて気が付いた。

改造の原動力は「プラモがカッコよくねぇ!」なんだよな。かっこ悪いからカッコよくする、誰が?俺がじゃ!

うん。つまりバンダイがスポンサードするバンダイのガンプラの販促アニメで「このガンプラカッコ悪い!」とならないとそも改造のモチベーションが上がらず、モチベ上げようとするとバンダイさん商品をdisる羽目になるんよな。まぁ無理ですわ。

でもわし、フォーエバーガンダムさんは肩周りのデザイン良くないと思うよ。うん。