小スケールモデル作る上で私に欠かせない物


おいさん40代だからね!

元々少し前までパソコンの基板修理してて、その際に会社からの支給で拡大鏡貰ったンよ、配線の細部とかはんだ付けの様子確認用ね。据え置きタイプで拡大率もそんなに大きくなく、それ使って作業するのすげー辛かったんだわー。て言うかねー据え置き型の拡大鏡だと拡大して細部見ながらはんだ付けとかすげー邪魔なんだわー(はんだごてでレンズの縁溶かしましたし!)

次に大型の拡大鏡を支給された。バネで自由な位置に固定できる奴を。
バネがマッハで壊れた。使えぬ。

で、最後にたどり着いたのが「ヘッドルーペ」ってう奴。こんなの

もうコレないとその手の作業無理! 基板の裏側の配線一本切れてるの繋ぐとかね、冗談抜きでそこらの銅銭バラして繊維一本をハンダしてその上で所定の位置にはんだ付けとかするのよ。出来るかバカっ! って言いたいところだけど割合出来てしまう。人間の対応力と言うのは素晴らしい。
そんな作業するのに凄く重宝しました。

これ、最初は凄く使い辛い。いきなりド近眼になった感じと言うか・・・・メガネかけてる人なら判ると思うけど、メガネかけてたのにボールか何かが当たって突然レンズが落ちた様な、そんな感じで掛けた当初は視点合わせ方分からなくなるンよ。
ある程度慣れるとすぐに視点合わせ出来るようになるけど、慣れるまでは「こんなんつかえっかー!」ってモードになりかねない。
私は3.5倍の拡大鏡使ってるけど、お袋とかが欲しがってたTV CMとかのオサレなメガネタイプの拡大鏡は拡大率2.5倍とかしかない。使えぬ。
最初使い始めはギャーギャー言ってた私のおふくろも、最近では新聞の細かい文字読むのにこの手のゴツい拡大鏡使って読んでる。(お袋は最近30年以上ぶりでレースの手編みと言う趣味を復活させたのだ。それで使い方慣れたみたい)

今、30mmぐらいまでのサイズのフィギュア作ってますけども、写真上では結構でかく見えていると思うんだわ。20インチ以上のモニタでは自分で見てて粗が凄くて泣きそうだし、アイフォンとかで見てもかなり粗が目立つ。一応3倍だか3.5倍の拡大率で状態確認しながら作業はしているのだけど、それでも撮影後に粗を発見して落涙する始末・・・・これ以上を求めるとなると、USB顕微鏡とかマイクロスコープ固定して、そいつでモデルを撮影しながらモニタ状で状況を確認しながら彫り進めるというどこの遠隔外科システムだって感じになる。

流石にフィギュアつくりでそこまではやろうとは思わないので、モデルを見る時はお手柔らかにお願いします・・・・・

なお、PC修理の際には実際にその様な極限はんだ付けした事あります。

勝手に講釈コーナー「服のしわ」


こっちのブログのアクセス履歴は結構見ている私です。こんちゃーっス。

さて、さきごろ「溶きパテ 服の質感」と言う検索ワードでウチを訪れた人が居たみたい。今回はその辺のネタ少し突っ込んでみよか。

服の質感とか言うとアレですかね、セーターっぽくとか、ジーパンっぽくとか、その辺の話でしょうか。まずその辺モールド入れるのは無理っスね。(直球)
オーバーに表現するという前提だったら毛並みモールド入れるとか色々やり様はあるけど、布地の織目とかを入れるのは流石に無理だと思います。じゃーどーすんだよって話になると思いますが・・・・・

表面彫刻が出来ないなら、その他の部分で「らしさ」を出すのが正解だと思うんです。
例えばこのWiv君の作例ですが・・・・

IMG_1638

スカート部分は「キルト」であり、毛織物と言う設定になっております。流石にチェック柄入れるのは勘弁してくれーでさっさと止めましたが、この辺の色の塗り方とか、しわの付け方である程度までなら質感を表現できるのではないかと思いますですよ。

1.色塗りで
その「対象」が平滑面に近付けば近付くほど、光沢は増します。絹が何故艶やかに見えるかと言えば実際に絹がつるつるなのと、その繊維が細いって部分に鍵があると思うですよ。事実遠目で見てつるつるに見える物が顕微鏡写真ではざらざらに見えるなんてのも良くある話。
と言う事は、塗る対象の服の質感表現の際にも「最もデコボコしてて、いわば毛糸みたいな感じ」ならフラットベース鬼の様に混ぜてフワフワ感を出し、ツルッツルの化繊のスパッツみたいな感じにしたいなら、光沢度を上げるとか。塗料は一般的にグロスカラー、つやあり、半艶、艶消しの4段階の艶度合いで販売されていますが、別に4/7艶消しとか2/25艶消しがあっていけない訳ではないわけでして。まーフラットベースの混ぜ具合で「良い感じ」に光沢を制御し、塗装された本体の質感の差を表現しようって試みですな。

2.しわ付けで
しわの付け方でその対象となる衣服や布地の質感を出す方法もあります。
基本事項は「薄手の布地ほどしわの密度/一本一本のサイズは小さくなり、厚手の布地ほどしわの密度は下がり、サイズが大きくなる」と言う辺りでしょうか。
実際に洋服着てたら見て欲しいんですけど、その生地が伸縮しないならシャツなどに使う薄手の生地のしわは細やかで、ジーパンのしわは大ざっぱな形をしている筈です。この辺実際には布地のコシと言うか「原型を保とうとする力」と加わってる力の関係になるんでしょうけども、めんどくさいから「薄い布地は基本的に体のラインを強調し、しわのモールドが浅い」とか「厚手の布地は体のラインを隠蔽する事が多く、しわのモールドが深い」程度に考えても良いかもですー
先のWivさんでも、シャツ部分のモールドは浅めで、スカート部分のしわは大きめにしてあります。リペイントした際にスカート部の艶消しが艶ありになっちゃったのは大きな誤算ではありましたが、概ね傾向としてはこんな感じでやってるですよ。

この辺考慮せずにシャツ部分とスーツのズボンのしわを同じように付けると少し変な感じになるでしょうし、革の鎧とかでも「柔らかい素材を使っているだろう部分」と厚手の皮の部分でしわの寄り方は異なって来る筈です。

こんなんで、どうよ?