造型素材関係


言うほど色々な素材を使いこなしている訳ではないけど、今まで使った事のある素材関係を列記してみたいと思う。

* タミヤ(ラッカー)パテ プラ板とかプラ棒
基本素材。弄り始めるとまず最初に買うものであろう。関節追加(ポリキャップとの組み合わせ)で丸プラ棒とプラパイプを良く使った記憶がある。最初に買ったラッカーパテは、今はGSIクレオスって名前になったグンゼ産業のパテも使った事はある・・・・買わなきゃ良かったと思った(なんかネバるんだよね、あれ・・・)。

* エポキシパテ
最初に買ったのグンゼ産業だったと思う、その後タミヤに鞍替え。全体的にグンゼのはネバネバしているイメージ。その後DIYショップでセメダインとかWaveのエポパテも買ったけど、最終的にタミヤに戻った。品質が良い悪いとかその辺の話ではなく、使い慣れて手に馴染むからだろう。

* ファンド
最初に使ったの学校の美術の時間だった気がする。
美少女フィギュアの黎明期、具体的に言うとミンキーモモとかマジカルエミとかが流行った頃にファンドでのモノづくりがえらい流行った事があった。どれくらい流行ったかと言うとガンダム系のモデルまでファンドで作る連中が出る程流行ったのである。なお、ファンドと言うのは石粉粘土の一つでアートクレイ社の製品であり、アートクレイシルバー(銀の細工物作るのに使う銀粘土)等も同じメーカーの製品である。
粘土の癖に乾燥するとやたら軽く、えらい硬くなる。私はプラモが作りたいのであってプラ素材で無いものを使用する事に抵抗があるというか、ファンド捏ねてると中学校の授業思い出すので余り使った事は無い。

* 無発泡ウレタン樹脂
プラキャストと言う奴だな! 小学生時代にはウレタン樹脂を使用したキャスティングにも手を出している。石油の匂いがきついのでそう何度も使えるものでは無かったが・・・・これに比べてシリコンゴム(キャストを入れる型に使う)は酸っぱい香りで使いやすかったのに・・・・シリコンゴムのメーカーは信越化学工業。当時は知る由もなく今では知る人ぞ知るシリコンウェハーの世界シェアトップ企業であり、そんな世界でも屈指の大企業がHobby Japanに広告を出していたというのは恐るべき事実であろう。

* ホワイトメタル
自分で作ったメタルフィギュア風のフィギュアを実際にメタルフィギュアにする為に使用。ガスコンロで炙れば溶けるので、ラジオペンチで塗料皿掴んでコンロで溶かして流し込んだ。3回ぐらい流し込んでシリコンゴムがあったまってから本番やると良い感じであった。

* ポリパテ
少容量扱う場合には少し初期投資金額が高過ぎただ・・・・自分で購入してはいない。なんかとろとろしてて形作るには向いて無くね? みたいな。

* 材木
材木と言うか、高校の時に美術選択したら校庭改修工事の際に出たイチョウの木を切って胸像を作れというお題が出されたのだ。
つかね、その木先月切り出したばっかりで乾燥してませんしね! でかいっしょ、でかすぎるっしょ!
丸のままの木を4-5人で分配する為にチェーンソーで切り刻み、その後外形を作る為にもチェーンソー使ってその後ノミで削ってったんだけど・・・・・ちょっとしたノミではちょっとしか削れないでござるよ!
フランスの肥後の守と呼ばれるOpinelのナイフのでかいの買って来て、それをノミの様に木槌で叩いて面出しまくった。形にならないと単位貰えないので死ぬ気で彫った。私の代では放課後から夜遅くにかけてノミを叩く音が木魂しまくったという伝説がある。伝説と言うか事実ですが! (この課題与えられたの、俺含めて10人ぐらいだったのよ)
二度とやりたくないでござる。

 

パテ考


知り合いのオーク面がガンプラ作る際に使用するパテとしてエポキシパテを選んでた事にクラクラ来たでござる。
若年の頃からプラモに・・・・ガンプラ辺りに精通している場合、パテと言ったら基本はタミヤパテ(ラッカーパテ)になるのは必然である。何しろコストが安いし乾燥も早い。大量に盛り付けるとヒケる(溶剤が抜けた分凹む)という難点はあるものの、細かい凹みや段差の修正ではタミヤパテに勝るものは無い。
そのタミヤパテを基軸として考えた際に、エポキシパテは乾燥が遅く、比較的強靭で、乾燥前にある程度形が出せるというのが特徴になる。そもそもエポパテは車モデルのフェンダーとかチョロQの形状変形に向く素材なのだ。
1980年代のプラモ雑誌では更にポリパテも多用されていた。ポリパテは安価(ただし、少量小売りは当時行われていなかった)で切削性も良く、商業的にモデルを作る人には嬉しい素材であっただろう。

タミヤパテが溶剤の気化によって乾燥/固体化するパテであるのに対しエポキシパテもポリパテも化学反応で硬化するパテである。エポキシパテ(エポキシ樹脂)は更に薬剤や熱に強く、ポリパテは経年変化でボロボロになるという欠点を持つ・・・・

と、こんな違いが種類ごとにあるのだが、更に生産メーカーやモデルラインごとにパテの性質にも違いがあるのだ。例えば私はタミヤのエポキシパテを多用する事が多いが、人形つくりにおいては最初期の形出しの際にはある程度のドロドロ感があった方が使いやすく、中間硬化時(練ってから1時間ぐらい後)にはある程度の硬度を持って「硬いゴム」程度の感覚があった方が扱いやすい。今まで他にもセメダインのエポパテとか色々買っているが、完全硬化後にくっそ硬い(削るのがハンパ無く困難)とか、ある程度固体化した後の切削時のナイフの通りが良くないとか、難点があってタミヤに落ち着いた。

更に言うと同じタミヤエポキシパテでも数十年ぶりに使ってみるとなんか中身変えやがったな的な違いが目につく事もある。最近練ってて思うが、明らかに今のタミヤエポキシパテ(高密度タイプ)は練り始めの粘度が低い(柔らかい)
昔は青色の硬化剤と同じか、若干柔らかい程度の硬さだった主剤(白)が凄く柔らかくなっている。青色の硬化剤の硬さが昔のタミヤエポキシパテの練り合わせた時点での硬さだったように思う。速乾性タイプとの差別化とか、或いは速乾性タイプ作る際に練り合わせるのが容易な様に柔らかくしているのではないかと思っている。(20年ぐらい前には速乾性エポパテ無かった気がするぞ)

こんな感じで色々な種別や特性があるので、使ってみないと何に向くかとか、どういう風に使えるかって部分は判らない。使っている内にどんな風に加工できるか、どんな事が出来るか経験を積んでいくのが一番いい。私の場合はメインで使うタミヤのエポキシパテがどんな風に使えるかを知っており、それに合わせて加工する技術を磨いているとも言えなくは無いのだ。

例えば私が普段加工する時はこんな感じ。

1.何かモデルを作る際少し多めにパテ練っておいて、余ったパテを球状や箱状、棒状にして固めておく。
2.固めておいた素材は数日後には完全硬化して非常に硬い素材となる。さくさく削れる感じなのでそれを削って人間の体の芯になる部分を作る。接着は瞬間接着剤。
3.そこにエポパテを盛って肉付けをする。練り始めの段階である程度水を付けながらボリュームを出し、盛って1時間ぐらい経過したヤワ硬い状態で外形を成形する。
4.表面にモールドを入れる場合、上記の練り始めてから1時間~2時間ぐらいの時が良い感じ。ただしエッジを出したい場合には完全硬化後に少しずつデザインナイフで削ると良い感じ。
5.柔らかい状態でモールド付けると、なんかこー柔らかい感じに仕上がり易い。硬化後に削るとエッジが出しやすい。

セメダインのエポパテまだ残ってるし、女性モデルの芯を作る際にはこっちの方が(強度が保てて)良いかなーとか思ってはいる。また、数十年のブランクの為に新しい素材(光硬化パテとかWaveの素材類とか)が試せないでいるのが心残り。もしかしたら良い素材どっかにあるのかもしれないのに!

オナゴを作る 4


槍が長いしでかい。
そもそも私の中の槍のイメージが「うしおととら」の獣の槍なので、そりゃーでかくなる。しかし実際にフィギュアに持たせて見た感じ、確かに長い。このモデルの身長を160cmぐらいとすると3mはありそうだし、そもそも穂先が既にパルチザンとかその辺の武器に相当しそうである。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~ssbohe/pole_partisan.htm

歩兵が馬上の敵を狙うにしても、流石にこれは長い。もう少しこー短くしないとダンジョンに持ち込むことすらできないだろう。で、修正した。

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2.5mとかそんなもん? 目測で。相変わらず穂先がでかいが、これ以上削るのめんどくさいでござる(苦笑)

オナゴを作る (骨折編)


えー。左足付け根の関節部分で骨折が起きました。

作成中のオナゴモデルで。

ある程度形が出来てそろそろ完成だなーとか思いつつ、槍を作り込んでたらなんかこー胴体がぐらぐらする。MA SA KA! と思って左足チェインメイル部分をひっぺがすと、胴体と足の接着部がポッキリ折れていたでござる。元々この部分、調子こいて彫り過ぎて細くなってたのをサーフェイサー塗って補強にもならない補強をしていたのだが、ここに来てそのぜい弱性が露見したというか、そんな感じ。

で、アワ食って接着し直し、結局胴体~下半身のアーマー類を大急ぎで再成形する羽目になった。今回は足の付け根もパテで大幅補強し、その支えとなる左足チェインメイル部も厚めにしたからOKであろう・・・・

で、パテの食い付き良くする為にサーフェイサー洗い落としてたらサーフェイサーの上に形成してた目の周りの部分が剥落。

もー

もー好きにして(涙)

目の周辺部、特に上の睫毛に相当する部分、手の上で極小の粘土のヒモみたいのを作って、それを乗せて行くんだけど・・・・このヒモの径がだいたい掌紋(指紋と同じ、手のひらに出ているデコボコ)の太さと同じくらいなんス。そのサイズになると粘土自身の粘着力が微妙で、そもそもそのサイズのパテを顔の所定の位置に乗せるのがそもそも難しい。

で、すったもんだの末完成。

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塗装はいつも通りのメタルフィギュアっぽく見せるシルバーのドライブラシ。先にシルバー塗って、その後に黒でウォッシング、更に黒で細かい部分に真っ黒入れて、その上で更に銀をドライブラシして立体感を強調する感じ。

で、出来上がったと言っておいてなんだが、槍長いしでかすぎね?